台北から行けるハイキング〜 陽明山 坪頂古圳步道 で水路を辿る

陽明山 ハイキング

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陽明山のハイキングルート〜 坪頂古圳步道

これは、僕が非常に気に入っている陽明山のハイキングルートです。地図を見てこの坪頂古圳步道というのを発見し、これはなんだろうと訪ねていったのがきっかけです。

坪頂古圳へのアクセス

ちょうど劍潭駅からこの歩道のスタート地点まで行くバス(小18)が出ており、そこそこ有名な場所なようです。山の麓からスタートし、緑の中を分け入り、途中渓流沿いを登っていくことになります。

3本の農業用水路

30分ほど歩くと、1本目の坪頂古圳が現れます。この古圳というのは、農業用水路のことです。山の向こう側に平等里という陽明山の中腹の農村がありますが、この集落に東側から山を大きく迂回させて水を引き込むという農業用水路を建設しているわけです。

しかもこの用水路は3本もあります。清の時代のものが2本、日本統治時代になってからのものが1本。こうやって時代が変わっても、同じような工法で農業用水路を整備している様子を見て、ああ台湾の土地の整備というのは、清の時代と日本統治の時代で継続しているのだという感慨を持ちました。

この3本の農業用水路は、時代的には上のものが古く、下のものが新しくなっています。上の清の時代のものは水源まで歩いてすぐなのですが、下の日本統治時代のものは1時間ほども歩かないと水源に辿り着きません。農業用の水を引き込むために、このように山腹を延々と水路を整備していくのは大変なことだと感心しました。

現在に生きている農業用水路

そして水路を引き込んだ先の平等里にも、大規模な農業用水路が整備されています。坪頂古圳の水はその用水路網の最上流に流れ込むようになっており、そこから元の水源の水と合わせて、平等里の農地を潤わせています。これは現代も生きている、農業水利施設です。

台北市内ではすでに農業用地はほとんど失われ、運河や農業用水等もその姿を消してしまっています。しかし、陽明山のこの平等里と坪頂古圳では、いにしえの水利施設と今も耕作が続いている農地の様子を、生き生きと見ることができます。
👉 擎天崗系_坪頂古圳步道(臺北市政府觀光傳播局)
日本語での案内 – 七星山系-坪頂古圳親山歩道

 

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