【 台東市 観光 / 台東駅 / 鐵花村 / 民権里 / 黄記葱油餅 / 台東阿伯小白屋 / 太麻里文創咖啡館 / 中華会館台東分社 】
目次
はじめに~まずは市内中心部へ移動しよう
台東県は、県内各地に雄大で美しい自然を楽しむスポットがたくさんありますが、実は台東市内の散策もかなり楽しいです。今回は、台東市に来たらぜひ立ち寄ってみたいお店や観光スポットを紹介したいと思います。
【台鉄台東駅からバスで市内中心部へ】
台東市内観光の出発点は、旧台東駅を利用した台東轉運站(バスターミナル)です。現在の台東駅は、台湾縦貫線の開通に伴い、市街地から北西に数キロ離れた場所に移転しました。けれども、街の中心は引き続き旧駅が起点になるので、バスターミナルから街歩きをスタートすると比較的便利です。台東駅からバスターミナルへは、バスで20~30分程度。1時間に1~2本出ているので、それほど不便ではありません。では、早速、市内を歩いてみましょう。(トップ写真は台東駅前の風景)
1.鉄道倉庫がライブハウスに変身~鐵花村
旧台東駅付近は、鉄道が去った後、大掛かりな整備が行われ、駅周辺は一大文化エリアになりました。その一角に、野外ライブも楽しめるのんびりした場所があります。ここは鐵花村といい、鉄道関連の倉庫などがあった場所。そこを、音楽を中心とした芸術エリアとして再生させたものです。営業日には、さまざまなタイプのライブが開催され、週末にはフリーマーケットなども開かれるそうです。今では、ライブエリアだけではなく、さまざまなショップや飲食店なども建ち並んでいます。日中、台東県各地の見どころを周遊した後でも、夜になってここで音楽やお酒、買い物などを楽しむことができるので、かなり貴重な存在ですね。
鐵花村
住所:台東縣台東市新生路135巷26號
営業時間:17:00~22:00(月火休業)
2.建ち並ぶ木造家屋の多さに驚く~台東北町日式建築群
バスターミナルから徒歩10分程度の場所に民権里という地区があります。ここは日本統治時代、北町と呼ばれ、高等女学校や旧制中学の教職員宿舎が数多く建てられた場所。。ここには、非常に多くの日本家屋が建ち並んでいます。2007年に台東県の歴史建築に指定され、昨年、5年間にわたる修復作業が終了。これから様々な形で活用されていく予定だそうです。
隣接した地区では「寶町藝文中心」という歴史園区もありました。ここは日本統治時代に、台東街長(現在の市長に当たる役職)の官舎などがあった地区で、一足先に修復保全を終えて一般公開されていましたが、現在はリニューアルのため再度修復に入っており、内部は見学できません。近い将来、リニューアルを終えると思われるので、これから台東に来る方は、見学可能になっているかどうかチェックしたほうが良いでしょう。
台湾全体でも、これほど多くの日本家屋がまとまった形で残っている地区はほとんどないそうです。今はまだ飲食店や商店がない状態ですが、修復された木造家屋をじっくり見て回ることはできるので、市街地の散歩計画にぜひ入れてみてください。
台東北町日式建築群
住所:台東縣台東市寶桑路404巷35號付近一帯
24時間見学可能
▶️台東観光旅遊網 – 民権里日本式宿舍園区
3.海に面した葱油餅の人気屋台~ 黄記葱油餅
台東市内には、台湾のローカルフードが食べられるお店がたくさんあるのですが、いくつかの店は台東市民だけでなく観光客にも人気があり、行列ができることも多いです。そのような店の一つがここ「黃記葱油餅」。市街地の中でも太平洋に面したエリアにあるこの屋台は、葱油餅がおいしいことで有名です。私は平日に来店しましたが、この日も行列ができていました。自分の順番になって目の前で焼いてもらった葱油餅は、モチモチでボリュームたっぷり。台東さんぽでは、ぜひ訪れたいお店です。ただし、営業時間が短いのでご注意を。
黃記葱油餅
住所:台東縣台東市南海路36號
営業時間:14:00~18:00(無休)
3-1.葱油餅を食べながら太平洋を眺める
葱油餅を買ったら、目の前に広がる太平洋を眺めながらゆっくりと食べましょう。この辺りは、海岸線に沿って遊歩道が続いており、ところどころにベンチもあります。台東の海はどこでもきれいですが、台東市内で見る太平洋の海もとても迫力があって、長い間見ていても飽きません。
4.ジブリもびっくり?! 台東の「ハウルの動く城」
絶品葱油餅の屋台から歩いて5分ほど、町はずれの一角に、何とも不思議な雰囲気を漂わせる建物があります。どうやら今では住む人がいないようで、地元では「霍爾的移動城堡(ハウルの動く城)」と呼ばれているのだとか。さすがに内部には入れませんが、台東に来るとここで記念撮影をする人も多いようです。台湾では、ジブリ映画のファンが多いそうですが、台東でジブリにちなんだあだ名を持つ建物に出会うとは思いませんでした。
台東阿伯小白屋
住所:台東縣台東市中正路1號
無休いつでも参観可能
5.台東でも見つけた日式建築リノベカフェ~ 太麻里文創咖啡館
台湾各地で増えてきた日本家屋を改造したリノベカフェ。ここ台東にももちろんあります。名前は「太麻里文創咖啡館」と言います。太麻里は、台東から10kmほど離れた町の名前。この町は、カフェの経営する映画監督・黃朝亮氏の生まれ故郷でもあり、故郷への思いを込めた店名にしたのだそうです。実際、太麻里ではコーヒー豆も栽培も行われており、コーヒーにゆかりのある名前でもあります。
日本統治時代の警察宿舎だった建物の内部に入ると、木造家屋の落ち着いた雰囲気が心地よいです。人気があるのか、平日午後でもお客さんが何組も訪れていました。ここでは太麻里で採れたコーヒーを飲むこともできます。太麻里のコーヒーは、台北近辺ではなかなかお目にかかれないので、台東に来たら、ぜひ飲んでみたいですね。
太麻里文創咖啡館
住所:台東縣台東市福建路307號
営業時間:10:00~18:00(火曜定休)
6.台東の歴史を見つめ続けた建物~中華会館台東分社
台東市内中心部で異彩を放つ小さな洋館。それが「中華会館台東分社」です。中華会館は1927年に台東在住の華僑が資金を出し合って建てたバロック式の会館で、約百年の間台東の歴史を見つめ続けました(時には歴史的事件の舞台になったこともあります)。今では、歴史建築として保全されていますが、残念ながら普段は内部非公開となっています。ただし、私が訪れたときは、偶然にも館内で歴史回顧展が開かれており、内部を見学することができました。台湾では、このような偶然の出会いがときどきあるので、本当に楽しいです。もちろん、外観も見ごたえがあるので、内部公開イベントがない時期でも、街歩きの際にはぜひ立ち寄ってみてください。
中華會館臺東分社
住所:台東縣台東市中正路143號
普段は非公開(外観のみいつでも見学可能)
7.安くておいしい素朴なかき氷店~幸福緑豆
台東で発見した、とても素敵なかき氷屋さん。それが「幸福緑豆」です。懐かしい雰囲気の漂う小さなお店に入ると、壁一面にかき氷のメニューがたくさん。今回は看板商品の「緑豆鮮奶冰(緑豆のフレッシュミルクかき氷) 」をいただきましたが、小サイズなのにものすごいボリューム!しかも値段は たったの35元なんです。これは台湾でもかなり安い値段です。マンゴーかき氷はありませんが、台湾人が良く食べる、やさしい味わいのトッピングが入ったかき氷がずらりと用意されています。ローカルなかき氷を試したい方には、特にお勧めしたいです。
幸福緑豆
住所:台東縣台東市中正路164號
営業時間:10:30~21;00(日月は~18:00、無休)
さいごに
いかがでしたか。台東県と言えば、郊外の大自然に人気が集中していますが、台東市内にも魅力的なお店や観光スポットがたくさんあることがお分かりいただけたと思います。台東を訪れるときは、ぜひ予定をあと1日増やして、市内散策も楽しんでみてください。(写真は、旧台東駅で保存される古い列車)
皆さんは、台東県 に行ったことはありますか?台東県は、台湾本島の南東部に位置し、自然豊かなリゾート地や離島観光の基地として人気がありますね。ただし、台北からかなり遠いため、実際に行ったことがある人はそれほど多くないかもしれません。今回は、そんな台東県内の見どころのうち、列車やバスで比較的簡単に行ける...
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