【新竹県 新埔】台湾の秋の風物詩「柿餅」を楽しむ散策プラン

新埔

新竹県 新埔 / 柿餅 / 金漢柿餅教育農園 / 涼井人文咖啡 / 第一公有市場 / 老鄰長板條店 / 花奶奶米糕 / 義順製冰店 】

はじめに~秋の台湾ならぜひ新埔へ!

みなさんは、台湾の秋といえば何を思い浮かべますか?台湾の秋は短いので、秋らしい風景について今一つ印象が薄い気がします。ところが近年、台湾で秋になると、雑誌や新聞記事のカラー写真ページに、きれいなオレンジ色に彩られた農村の風景が取り上げられることが増えてきました。このオレンジ色の正体は「柿餅」。日本では干し柿と呼びますが、実は台湾にも干し柿(柿餅)があるんです。

この柿餅生産で有名なのが、新竹県の新埔という街。人口約3万人の静かな農村ですが、秋になり柿餅の生産が最盛期を迎えると、町は一気に賑わいを見せます。今回は、秋の旅行にぴったりな新埔の見どころを巡る旅をしてみたいと思います。(トップ写真は、金漢柿餅教育農園で柿を干している様子)

1.柿餅製造現場の鮮やかなオレンジ~ 金漢柿餅教育農園

新埔の市街地から徒歩で約30分。山里を貫く道を歩いていくと、柿餅農家がたくさん並ぶエリアに入ります。その一番奥のほうに位置するのが、今回訪れた「金漢柿餅教育農園」です。ここでは、柿餅の各種商品を販売するだけではなく、柿を干している光景をじっくり眺めることができます。

柿を干しているコーナーは必見

台湾の柿餅づくりのポイントは、大きな網の上に皮をむいたたくさんの柿を置いて、乾燥させていくところ。日本のように軒先に柿を吊るすのとはかなり違うようですね。この、網の上にたくさん置かれたオレンジ色の柿が、インスタ等でも盛んに取り上げられるようになり、新埔の柿餅は一躍有名になりました。

車の足がないと、来るのは少し大変なのですが、のんびりと農村風景の中を散歩しながら、農園まで歩いてみるのも楽しいでしょう。

金漢柿餅教育農園

住所:新竹縣新埔鎮旱坑路一段501號
営業時間:9:00~17:00(無休)

2.山道にぽつんと建つ静かなカフェ~ 涼井人文咖啡

金漢柿餅教育農園までの道を往復するのは少し疲れそう。そんなとき、道の途中にぽつんと建っている小さなカフェに寄ってみるのはいかがでしょう。

「涼井人文咖啡」は、開放的な木造の建物を使ったカフェ。新埔の市街地からは、徒歩約20分のところにあります。のどかな農村風景を前に、コーヒーや紅茶などを楽しむことができます。吹き抜ける爽やかな風を感じながら飲むお茶やコーヒーはまた格別です。金漢などの柿餅農園見学とセットで訪れるのがおススメですよ。

涼井人文咖啡

住所:新竹縣新埔鎮旱坑路一段220號
営業時間:10:30~17:00(土日10:00~、無休)

3.新埔の朝は市場から始まる~ 第一公有市場

新埔鎮の中心部には、午前中だけにぎわう、観光用ではないローカルの市場があります。それが「第一公有市場」です。ここでは、派手な名産品は特に売っていませんが、市場内の小さな食堂が何軒か軒を連ねています。市場は11時くらいになると静かになるのですが、食堂エリアだけは昼過ぎまでとても賑わっています。

一番の周辺の路地では、昔ながらの雑貨や、客家人が普段から食べるおかずやさまざまな食材も販売されていて、見ていて飽きることがありません。もちろん、シーズンになると柿餅を売る屋台も登場します。

この市場でお勧めしたいのが、明治30年創業という看板をつけた豆花の屋台。豆花の素朴な味わいと緑豆などの昔ながらのトッピングを楽しんでも、お値段はたったの35元。午前中は開いていることが多いようなので、もし豆花の屋台を見かけた立ち寄ってみてください。

新埔鎮第一公有零售市場

住所:新竹縣新埔鎮中正路359巷8號
開館時間:4:30~12:00(月曜定休)

4.客家のローカル料理に舌鼓~ 老鄰長板條店

客家の町・新埔でのランチは、やっぱり客家料理でしょう。ここでは、大人数で食べる大皿料理がメインのレストランも、お一人様でも気軽に食べられる料理を出す小吃もあり、お好みによって気に入ったタイプの客家料理を楽しめます。

今回私が入ったのは、「老鄰長板條店」。客家の手軽な家庭料理を出す小吃です。どうやらかなり人気があるようで、比較的広い店内では多くのお客さんの姿が。早朝からお昼過ぎまでしか営業しないので、いわゆる観光地的な食堂ではないのですが、素朴なローカル食堂の風情を楽しむことができます。

老鄰長板條店

住所:新竹縣新埔鎮廣和路3號
営業時間:5:00~13:20(金曜定休)

5.新埔の老街を歩く~旧道・成功街の街歩きが楽しいです

新埔の現在のメインストリート・中正路は車がひっきりなしに行き交うにぎやかな通りですが、一本北側にある成功街は、新埔のかつての目抜き通りでした。今は静かなこの通りには、古い建物がところどころに残り、レトロな街歩きが楽しめます。

客家の素朴なお餅はいかが?~ 花奶奶米糕

成功街で立ち寄ってみたいのが、客家人が日常的に食べる米糕が買えるお店「花奶奶米糕」。手作りの米糕はバラエティに富んでいて、どれも昔ながらの素朴なおいしさです。

花奶奶米糕

住所:新竹縣新埔鎮成功街156號
営業時間:8:00~17:00(月曜定休)

長い歴史を誇るアイスキャンディー~ 義順製冰店

成功街には、日本統治時代から続くアイスキャンディー屋さんもあります。「義順製冰店」は、根強い人気があるお店で、素朴なアイスを求めてやってくる観光客が絶えることがありません。お勧めは、金桔という柑橘類のアイスキャンディーで、値段はわずか13元!街歩きでほてった体をクールダウンしてくれます。

義順製冰店

住所:新竹縣新埔鎮成功街99號
営業時間:6:30~20:00(無休)

さいごに~新埔の穴場の名所・「日本公園」に行ってみよう

いかがでしたか?小さな街ですが、柿餅をはじめとして、魅力的なスポットが目白押しでしたね。新埔は観光地としてはまだまだあまり知られていませんが、柿餅のシーズンだけでなく、客家料理や素朴な街並みを求めて訪れる人も増えています。柿餅のシーズンはまだまだ続くので、機会があったら、ぜひ色鮮やかなオレンジ色の柿餅や古い町並みを見にいらしてください。

最後にご紹介するのが、新埔でもかなりユニークなスポット、「日本公園」です。新埔の市街地が整備されたのは、日本統治時代のこと。その頃、街の裏手の小高い山に眺めの良い公園を造ったのが日本公園の起源だとか。詳しい資料に乏しく、ネーミングの経緯等ははっきり分からないのですが、新埔に来たら、ぜひ街を見下ろせる日本公園にも足を運んでいただきたいです。こちらは、柿餅のシーズンとはズレてしまいますが、台湾桜の名所。春になると、少し濃い色の桜の花を楽しむことができます。

日本公園

住所:新竹縣新埔鎮成功街170巷11號
開館時間:24時間

 

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