【 基隆 グルメ / 正老牌咖哩麵 / 鈺 海鮮丼 / 基隆 孝三 大腸圏 / 正味食堂 / 天天鮮排骨飯 】
目次
はじめに
台北から電車やバスで40分程度で行ける基隆。この町は、日本統治時代から港町そして軍都として発展してきましたが、個性的なローカルグルメがたくさんある町としても注目されています。基隆のグルメというと、駅からも近い廟口夜市の屋台が非常に有名ですが、実はそれ以外にも魅力的なお店がたくさんあるんです。今回はそんな食堂の中から、個人的にとても気にいっている5軒をご紹介したいと思います。(トップ写真は、「鈺 海鮮丼」の看板料理・海鮮丼、本項の写真は、「正老牌咖哩麵」)
1.基隆のカレーは、ちょっと昔懐かしい味わい~ 正老牌咖哩麵
基隆にカレー料理が持ち込まれたのは、日本統治時代のこと。港町なので、外来の文化がいち早く定着したのでしょう。この町では、カレーは、沙茶醤という広東から持ち込まれた風味たっぷりの調味料とともに調理されており、辛さだけでなく、さまざまなスパイスの風味もブレンドされており、日本人でも馴染みやすい感じになっています。
今回訪れたのは、基隆駅から徒歩10分くらい、基隆港のすぐ近くの路地裏にある「正老牌咖哩麵」です。お店の外観は地味で、うっかり通り過ぎてしまいそうな感じです。中に入ると、そこは昭和の食堂の世界。けっして現代風ではないけれど、懐かしい雰囲気が漂っています。注文したのは、看板料理のカレー麵。盛り付けも整っているわけではありませんが、食べてみると辛さの中にも優しさを感じる味わいに、食事が進みます。まろやかな風味は、沙茶醤のせいかもしれませんね、
正老牌咖哩麵
住所:基隆市中正區義二2巷7號
営業時間:11:00~20:00(木曜定休)
2.安くておいしい海鮮丼や握りずしが食べられる食堂~ 鈺 海鮮丼
基隆といえば、港を中心に発展した町。町のいたるところに海鮮料理のお店があります。今回訪れるのは、基隆駅から徒歩圏内の仁愛市場の中にあるお寿司屋さん「鈺 海鮮丼」です。お店がある仁愛市場は、基隆市民の台所として親しまれている現役の市場。平日も週末も地元のお客さんに加えて、観光客も立ち寄る盛況ぶりです。
雑然とした市場の建物2階に上がると、そこには、昔ながらの小さな飲食店をはじめとする商店が建ち並び、どのお店も心惹かれます。そんな賑わいを見せる仁愛市場の片隅に、「鈺 海鮮丼」があります。
海鮮丼も握りずしもおいしい!
こちらのお店は、握りずしや海鮮丼など、新鮮な魚を使った各種海鮮料理が気軽に楽しめる食堂。昼時は、順番待ちのお客さんであふれることもあります。手際よい接客で、思ったほど待たずに席につき、海鮮丼(味噌汁つき)を注文します。料理もあまり待たずに出てきて、早速海鮮丼を食べてみます。値段の割には、魚の量も多く、しかも新鮮。あっという間に全部平らげてしまいました。握りもリーズナブルで、基隆でちょっと海鮮が食べたいなと思ったら、とてもお勧めできるお店です。
鈺 海鮮丼
住所:基隆市仁愛區愛一廬8號 2F(D43)
営業時間:10:00~15:00(月曜定休)
3.安くておいしくてお腹いっぱいになれる庶民料理・大腸圏を食べてみよう
基隆駅前の路地裏にひっそりと建つ小さな食堂。それが「孝三 大腸圏」です。大腸圏とは、ソーセージに似た食べ物で、大腸の中にもち米を詰め込んだ料理です。腹持ちが良く、もちもちしていて、とても馴染みやすい味わいです。
「孝三 大腸圏」がある基隆駅前の路地裏エリアも、ひそかに人気のある飲食店が何軒もあります。このお店も、ひっきりなしに大腸圏を求めるお客さんがやってきます。さっと注文したら、比較的すぐに大腸圏が出てきます。この日は、「チクラ(吉古拉)」も一緒に注文。これだけでかなり腹いっぱいになれます。駅前からすぐなので、街歩きの前に立ち寄ってみるのも良いでしょう。
基隆 孝三 大腸圏
住所:基隆市仁愛區孝三路99巷3號
営業時間:10:00~18:00(月曜定休)
4.海鮮たっぷりの麵、カラフルな水餃子、そしてチクワ?~ 正味食堂
基隆駅から少し離れた場所にある、小さな食堂「正味食堂」。カラフルな建物群で人気上昇中の正濱漁場から徒歩で行ける場所にあるお店ですが、ここの料理がとても個性的なんです。まずは、看板料理の「海鮮麵」。具だくさんの海鮮が入った麵は、味付けもしっかりしていて、ボリュームもたっぷり。これで130元はかなりお得だと思います。
五色水餃子は、見た目だけじゃない!そしてチクラも登場
お次は、カラフルな見た目の「五色水餃」。ニラ・コーン・キムチ、エビ、キャベツの5種類のあんが入った代わり種の水餃子で、どれも予想以上のおいしさなんです。これだけでお腹いっぱいになれそうですね。さらに、「吉古拉」も頂きました。これは、日本でいう「ちくわ」のことで、読み方もカタカナの「チクラ」に近いそうです。基隆駅前の「孝三 大腸圏」でも置いてありましたね。こちらもチクラは少し硬めで、お店によって食感が違うのが面白かったです。
お店は、最近インスタスポットとして人気がある正濱漁港から歩いて5~6分程度で行けるので、正濱漁港での散歩の後に立ち寄ってもよさそうです。
正味食堂
住所:基隆市中正區中正路542號
営業時間:11:00~19:00(日曜月曜定休)
基隆駅から101・103・104などのバス(中正路経由のみ、祥豐路経由には乗らないでください)
5.素朴なおいしさで、しかもがっつり。エビ排骨飯を食べてみよう~ 天天鮮排骨飯
さて、基隆駅前エリアには、他にも人気店があります。それが「天天鮮排骨飯」です。ここもほろい路地の奥にあり、初回はお店を見つけられずにあちこちさまようかもしれません。そんな分かりにくい場所にあるお店ですが、こちらもいつも順番待ちの行列ができていて、人気ぶりにびっくりします。
さあ、ようやく自分の番が回ってきました。何はともあれ、看板料理の「エビ排骨飯」を注文します。10分後に出来上がって出されたのが、こちらの写真。滷排骨はボリューム満点、エビも良い味です。さらに、目玉焼きが非常においしいんです。これは癖になるおいしさですね。いつも行列ができるので、地元の人たちは外帯にするようです。
天天鮮排骨飯
住所:基隆市仁愛區孝三路42巷4號
営業時間:11:00~19:00(無休、金曜日は9:00~)
さいごに
いかがでしたか、基隆のローカル食堂たち。おしゃれでもなく、こぎれいでもないお店ばかりですが、どれも一度は試してみたいものばかりですよね。値段も手ごろで、気軽に食べ歩きができるのもうれしいです。多くのお店が台鉄基隆駅付近にあり、それ以外のお店も駅前から本数が多いバスで行くことができるので、台北からの日帰り旅行も簡単です。次回の台湾旅行では、ぜひ基隆のローカルグルメも楽しんでみて下さいね。(最後の写真は、「正味食堂」の「チクラ」)
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