【台南・鹽水】台南最北部のレトロタウンを散策しよう!

台南 鹽水

台南 鹽水 / 塩水区 / 鹽水蜂炮 / 鹽水八角樓 / 永成戯院 / 鹽水天主堂 / 泉利打鐵舗 / 鹽水意麵 / 豆簽羹 / 月津港燈節 】

はじめに

皆さんは、鹽水という町をご存じですか?台南市の最北部にある人口約2万4千人の小さな町。この町で一番有名なのは、毎年2月ごろに開催される「鹽水蜂炮」というロケット花火祭り。その激しさから、「一度は訪れたい祭り」の一つに挙げられていますが、普段の鹽水は至って静かな小都市です。でも、この街の魅力はロケット花火祭りだけではありません。街のあちこちに残る歴史スポットや素朴でおいしいローカルグルメ、そして、冬の夜を彩る光の祭典、と実に見どころが多い町なんです。今回は、あまり知られることのない、普段着の鹽水の魅力を紹介していきたいと思います。(トップ写真は、鹽水名物の意麵の屋台)

1.鹽水は歴史的な見どころがいっぱい!

1)清代からの鹽水の歴史を語る八角樓

鹽水でもっとも有名な観光スポットといえば、八角樓が挙げられます。鹽水八角樓は1847年に建てられた葉氏という豪商の邸宅です。建物の建材はなんとすべて中国大陸から取り寄せたというこだわりぶり。当時の商人の繁栄ぶりが感じられます。こちらの建物は、日清戦争ののちにおこった乙未戦争で日本軍が上陸した際、伏見宮貞愛親王が指揮拠点とした施設として知られています。その後、連合軍による空襲や戦後の都市整備に伴い建物の一部がなくなりましたが、残された部分は市の古蹟に指定されています。鹽水のバス停からすぐの場所にあるので、まずはここから鹽水観光を始めるとよいでしょう。

鹽水八角樓

住所:台南市鹽水區中山路4巷1號
開館時間:8:00~17:00(無休)

2)米倉庫から劇場へ~永成戯院

八角樓と並んで、良く知られている観光スポットが「永成戯院」です。こちらは、1942年に建てられた米倉庫が戦後、劇場として長く使われたところです。きれいに修復された建物の内部は、ちょっと形が変わった劇場の雰囲気で、劇場としての営業を終了した今でも、観光ビデオなどの上映が行われて、かつて劇場が庶民の娯楽として賑わっていた頃の雰囲気を感じることができます。ここでは、アイスなども売っているので、ひと息つくにはちょうどよい場所です。

永成戯院

住所:台南市鹽水區過港路21號
開館時間:13:30~17:30(土日9:30~、月火定休)

3)中華式のカトリック教会?!~鹽水天主堂

永成戯院や八角樓からも歩いて行ける場所にある「鹽水天主堂」。台湾各地にあるカトリック教会の一つなのですが、とても個性的な教会なんです。教会の建物の作り、内部の壁画や彫刻など、どれを見ても中華風なんです。最後の晩餐も登場人物がみんな中国人のように見えて、箸を使って饅頭を食べる絵になっています。それほど古い聖堂ではないのですが、独特の風情に圧倒されること間違いなし。教会の方にことわって、ゆっくりと個性的な宗教空間の雰囲気を味わってください。

鹽水天主堂

住所:台南市鹽水區西門路19號
開館時間:10:00~11:30、13:00~15:30(月曜火曜閉館)

4)街なかの古い建物がアート空間に変身!

最近になって、鹽水の町の中心にもう一つの歴史観光スポットが誕生しました。それが「月津故事館」です。月津とは、鹽水の別名で、かつて水運が盛んだったころ、鹽水付近で蛇行して三日月のように見えることから、この別名が広まったそうです。こちらの故事館は、八角樓のすぐ近くにある古い建物を改造して作られたもの。内部では、シーズンごとにさまざまな展示が見られます。隣の建物では、素朴なお土産品を買ったり、コーヒーを飲んだりすることもできます。

月津故事館

住所:台南市鹽水區中山路23號
開館時間:9:00~17:30(月曜火曜定休)

2.鹽水の川向こうにある小さな老街・橋南老街

鹽水の町には、小さいながらも老街もあります。橋南老街は、かつて鹽水が水運で栄えていた頃に成立した通りで、通りにある鍛冶屋さん「泉利打鐵舗」はまだまだ現役。手が空いていれば、店内に飾られたたくさんの刃物を見せてもらえます。今では、水運の衰退でこの通りもとても静か。昔の月津港(鹽水)の繁栄に想いをはせながら、老街をのんびり歩くのもよさそうです。

泉利打鐵舗

住所:台南市鹽水區橋南街8號
営業時間:8:00~20:00(日曜・月曜のみ~18:00)

3.鹽水ローカルグルメいろいろ

1)鹽水意麵

さて、街歩きの後は、地元の名物料理もいただきましょう。まずは、鹽水意麵から。この麵は、小麦粉に卵を練りこんで作った素朴な麵料理です。鹽水の町の中には数多くの意麵屋さんがあるのですが、今回は町の中心にある「阿炒意麵」にお邪魔しました。

こちらのお店は鹽水でもかなり有名で、食事時には長蛇の行列ができます。私は、ピーク時を避けてお店を訪れたので、奇跡的に待たずに店内に入ることができました。そして、作っていただいたのは定番の意麵。飾らない味わいは、なじむほどおいしくなっていきます。さっと食べ終えることができるので、忙しい昼時に軽く食事をしたいときは意麵はお勧めできます。

阿炒意麵

住所:台南市鹽水區康樂路67號
営業時間:9:00~16:00(水~13:30、土日~17:30)

2)レアなローカルグルメ~豆簽羹

鹽水には、もう一つ珍しい料理があります。それが豆簽羹です。これは、米豆と小麦粉を混ぜて作った「豆簽」という面を使っていて、つるっとした食感は日本人にもなじみやすいものです。この豆簽羹、台湾でもここ鹽水と基隆の廟口夜市でしか見かけたことがありません。数ある台湾ローカル料理の中でも、レア度はかなり高いと思われます。鹽水の豆簽羹は、サバヒーなどがトッピングされ、小さなお椀の中に入っている割には、お腹が満たされます。

鹽水豆簽羹

住所:台南市鹽水區朝琴路19號
営業時間:14:00~19:00(無休)

4.鹽水の冬の光の祭典・月津港燈節

もし旧正月に鹽水に来ることができるなら、ぜひこの町のランタン祭りをご覧になってください。これは、この10年くらい毎年開催されているランタン祭りで、月津港の親水公園を中心に、街のあちこちに工夫を凝らしたランタンが飾られ、幻想的な雰囲気に包まれます。台湾南部ではかなり人気があるお祭りになったようで、期間中は連日町は大賑わいとのこと。すでに2024年の実施も決まっており、1月末から3月初旬まで開催されるとのことです。

さいごに

台南中心部からかなり離れていて、アクセスがわかりにくく見える鹽水ですが、実は台南北部の中心都市・新營からバスがたくさん出ていて、アクセスは思ったよりも便利です。また、高鐵嘉義駅からも直通バスが走っているので、時間帯によってはとても利用価値が高いです。台南や嘉義に入ったことがあるという方も、次回の旅では鹽水まで足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。(最後の写真は、鹽水市街の街並み)

台鉄新營駅から
→新營客運棕幹線他鹽水方面行バスで約20分鹽水バス停下車(本数は多いです)

高鐵嘉義駅から
→阿里山客運166番バスで約70分鹽水バス停下車(1日9本)

 

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