【 新北市 深坑 / 深坑老街 / 廟口石板臭豆腐 / 深坑好鄰居豆腐美食 / 歐里人文空間 / 小學堂豆花 / 深坑廳咖啡 】
目次
はじめに
台北郊外にある町・深坑。人口はおよそ2万3千人の小さな町ですが、毎日多くの観光客が訪れる人気観光地になっています。皆さんのお目当ては臭豆腐をはじめとする豆腐料理と老街観光。土日の老街は、午後を中心に大混雑となります。鉄道が通っていないため、訪れたことがない方も多いかもしれませんが、実は交通アクセスは案外良いので、台北での半日トリップには最適な町です。今回は、この深坑の町をぶらぶらしてみました。(トップ写真は、賑わいを見せる深坑老街の様子)
1.まずは看板料理の臭豆腐を食べましょう!おすすめは・・・
深坑の名物といえば、一番に挙げられるのが臭豆腐でしょう。台湾では深坑=臭豆腐というイメージがかなり浸透しているようで、実際に、老街のあちこちで「臭豆腐」の看板が見られます。そんな深坑で手軽に臭豆腐を食べるとなると、お勧めなのが「廟口石板臭豆腐」という屋台です。
深坑老街の入口からほど近い場所にある「集順廟」という小さな廟。この廟の前にあるのが「廟口石板臭豆腐」です。食事時には長い行列ができるほどの人気屋台で、次から次へと臭豆腐が売られていきます。行列は嫌という方でも、販売するのが臭豆腐だけなので、どんどん行列が進み、ピーク時でもそれほど待たされることはありません。
まるで味噌田楽!案外食べやすい臭豆腐でした
こちらの臭豆腐は、串に刺した2本セット。これで55元です。串刺しの臭豆腐の上にはたっぷりの泡菜。臭豆腐にかかっているたれも、ちょっとみそだれ風の味で、慣れない日本人でも比較的安心して食べていただけると思います。
屋台のお店なので、店内の座席はありませんが、廟の前にある木製の長椅子に座って臭豆腐を食べている人が何組もいました。空いているときは、ここでさっと臭豆腐を堪能しても良いかもしれません。
廟口石板臭豆腐
住所:新北市深坑區深坑街135號
営業時間:10:30~18:30(無休、金~19:00、土日9:30~20:00)
2.老街の食堂街では、さまざまな豆腐料理が食べられます
次は、本格的な食堂に入ってみようと思います。老街周辺には数えきれないくらいの豆腐料理店が軒を連ね、どれに入ろうか、本当に迷いますね。ブログ等で真っ先に挙げられる店も多いですが、今回は少し小さめの食堂「好鄰居」にお邪魔してみました。
臭豆腐は先ほど食べたので、それ以外の豆腐料理を探してみましょう。すると、「豆腐捲」という料理が目に入りました。台湾の食堂は、都市部を除くと、数人で頂く大皿の料理が出されることが多く、深坑でも豆腐料理は数多くあることが分かったのですが、あれもこれも食べられない!ということで、値段も手ごろでボリュームもほどほどの豆腐捲にトライすることとなった次第です。
食べやすくてお手頃な豆腐捲
さあ、注文した豆腐捲(と主食系の炒麺)が出てきました。比較的薄味で、豆腐らしさも感じられる味わいは、日本人にも馴染めそうです。物足りないと感じる人は、辛味調味料で味を調整すればOK。一緒に頼んだ炒麺と合わせると、お腹いっぱいになりました。これ以外にも1~2人前で食べられる豆腐料理はいくつもあったので、深坑にいらした際は、ぜひ気になる豆腐メニューにチャレンジしてみて下さい。
深坑好鄰居豆腐美食
住所:新北市深坑區深坑街147號
営業時間:10:00~20:00(水曜定休)
3.豆腐のデザートもどうぞ
さあ、食事が終わったらデザートです。深坑に来たのですから、デザートも豆腐でできたものにしましょう。今回は、「歐里人文空間」というお店にお邪魔しました。こちらは1926年に建てられた、バロック様式の「徳興居」という老街の中でもひときわ古さと美しさを放つ建物で、近年になって修復・リノベして、スイーツショップ兼カフェとして営業しています。此方の名物は、豆腐アイス。見た目は普通のアイスクリームですが、食べてみると豆腐のあっさりした食感が案外良くて、どなたにもお勧めできます。おしゃれな感じの豆腐スイーツのお店がまだ少ないせいか、このお店には次から次へとお客さんがやってきて、豆腐アイスの味わいを楽しんでいました。
深坑の歴史を知るのにも良いお店です
「歐里人文空間」には、深坑を描いた絵画や、この町を舞台にしたマンガ・写真集などを見ることができます。というのも、オーナーのお父様がずっとこの町に関する絵やマンガを描き続けていて、それらの作品をまとめた本が店内に展示されているんです(店内閲覧可能)。豆腐アイスを楽しんだ後は、深坑の歴史に触れてみるのも良いですね。
歐里人文空間 豆腐冰淇淋
住所:新北市深坑區深坑街48號
営業時間:11:30~20:30(金曜月曜~18:30、火曜~21:00、水曜定休)
4.豆花も豆腐料理の仲間ですよね?!
豆腐アイスでお腹はほぼ満腹に。でも、老街のいろいろなお店を覗いていると、他のお店にも入りたくなります。気になるお店は多かったのですが、今回は「豆腐づくし」にしようと思い、老街の奥の方にあるスイーツ店「小學堂豆花」にもお邪魔しました。
こちらの名物は豆花。これも豆腐が原料の料理の一つですよね。というわけで、素朴ながらおいしそうな綜合豆花を注文しました。値段は50元と良心的。しかも量は多めだったので、またまた満腹状態になってしまいました。
小學堂豆花
住所: 新北市深坑區深坑街51號
営業時間:11:00~18:30(土日は~20:00、火曜定休)
5.深坑に新しい歴史スポットができました
深坑では長い間、老街を歩いて豆腐料理を食べたら、あとは見どころがない、と言われてきました。そんな深坑の町に、新たな歴史スポットが誕生しました。それが、「深坑廳咖啡」です。ここはもともと、日本統治時代に建てられた「深坑廳庁舎」を修復・リノベして作られた施設で、今年になってカフェとして営業を始めました。
復元されたレンガ造りの建物はこじんまりとしていますが、建物の前はちょっとした広場になっており、この日はなぜか臨時で別のカフェが出張販売をしていました。カフェの前でコーヒーの出張販売を利用するというのも、なかなかない経験ですね。屋台のコーヒーもなかなかおいしかったのですが、次回はお店の方を利用して、内部もじっくり見学してみたいですね。
深坑廳咖啡
住所: 新北市深坑區深坑街55號
営業時間:11:00~17:00(土日~18:00、水曜定休)
さいごに~交通アクセス
いかがでしたか?臭豆腐と聞いて尻込みしていた方も、一度くらいは深坑に行ってみたくなったのではないでしょうか。最後に、深坑への主なアクセスルートを紹介します。それほど複雑ではないので、ぜひ気軽に老街と豆腐料理の町・深坑を訪れてみて下さいね。(最後の写真は、「深坑廳咖啡」の店内の様子)
MRT木柵駅から
660・666・949番などの深坑方面行のバスに乗り、約15分。深坑下車。
MRT象山駅から
駅近くの「信義松仁路口(松仁)」から912番のバスに乗り、約20分。深坑下車。
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