【桃園 中壢】大都市の中で日本家屋を巡る

中壢

桃園 中壢 / 中平路故事館 / 壢景町 / 壢小故事森林 / 老巷小館 / 中壢牛肉麺 / 小舊閣樓 】

はじめに~中壢で「観光」しよう!

台北から台鉄で約50分。桃園市内に中壢という町があります。人口約42万人の大都市ですが、実は市内中心部に何軒もの修復された日本家屋が残り、個性的な飲食店も点在しているんです。そこで今回は、台北からの気軽に遊びに行ける中壢の街歩きを楽しんでみたいと思います。(トップ写真は「中平路故事館」の前景)

1.賑やかな商店街の脇で日本情緒を味わう~ 中平路故事館

台鉄中壢駅前に伸びるローカルな商店街「中平路商圏」。この商店街から一本曲がった路地にある日本家屋が「中平路故事館」です。ここは日本統治時代の1930年に建てられた公務員宿舎が前身。近年になって修復が進められ、今では中壢の歴史や文化を伝える文化発信基地になっています。

中に入ると、畳敷きの和室が二部屋あります。実はこの建物、二棟続きの建物になっており、戦後も二つの台湾人家族が長く住んでいたそうです。手前の部屋は、中壢に多く住む客家人の文化を伝える展示や、地元の歴史的な名称を紹介する展示などが見られます。奥の部屋は、ほぼ完全な和室が再現されています。日本でも昔はこういうお宅があったようなあ、と思える素敵な空間になっており、昔の台湾で使われていた日常用品が展示されています。

スタッフさんも親切に展示内容を教えてくれるので、中国語が少しでもわかる方は、いろいろ質問してみるとよいでしょう。

中平路故事館

住所:桃園市中壢區復興路99號
開館時間:10:00~17:00(月曜火曜定休)

2.台湾の市民運動が学べる歴史施設~ 壢景町

中平路故事館から市街地を通り抜けて徒歩5分。今度は、3棟の日本家屋が軒を連ねるエリアに到着します。ここが「壢景町」です。こちらは、日本統治時代の1941年に警察官の宿舎として建てられましたが、戦後も警察官を中心とした公務員の宿舎として引き続き使われてきました。そして、中平路故事館と同様、大規模な修復作業を経て、歴史パークとして生まれ変わりました。

壢景町で中壢の民主化運動の歴史を学ぶ

壢景町の一番の見どころは、何といっても「中壢事件」に関する展示館です。中壢事件とは、1977に起こった、桃園県長選挙の不正行為に対する警察の対応に不満を持った市民が警察を包囲し、焼き討ちした事件です。事件現場は壢景町のすぐ目の前。台湾の戦後民主化運動の代表例とされる中壢事件について、攻撃された側の警察官宿舎跡で学ぶというのも不思議な気分になります。

このほかにも、日本家屋の趣を感じながら飲食を楽しめるカフェレストラン「壢景町餐廳」があり、お茶を飲みながら一休みすることもできます。その隣には、さまざまなイベントに利用される櫻花書院という建物もあり、和室の室内は日本情緒たっぷりです。

壢景町

住所:桃園市中壢區延平路627號
開館時間:11:00~18:00(月曜定休)

3.戦前の教員宿舎が蘇った文化施設~ 壢小故事森林

壢景町からさらに歩いて3分ほどで、再び日本家屋が数棟建っているスポットにたどり着きます。そこが「壢小故事森林」です。こちらは、すぐ隣にある中壢國小(日本統治時代は中壢公学校)の教職員宿舎として1917年に建てられたもので、3棟の日本家屋が修復保存され、そのうち2棟は昔の雰囲気をほぼ残しています。

壢小故事森林の2棟のうち1棟は、定期的に展覧会や文化イベントなどが開かれており、イベント等がない時も、内部の日本画の様子を見学することができます。もう1棟は、アート工房になっているようです。コロナ感染が拡大していたころは、この建物もがらんとしていましたが、最近はどこの歴史パークでも、活用されている建物が増えているのはうれしいことですね。

歴史パークのカフェで一休み

そしてもう1棟は、内部がモダンに改造された、カジュアルカフェになっています。最近は、このような日本統治時代の歴史建築内でも休憩できる飲食施設が増えており、見学だけではない楽しみが広がってきました。カフェの2階は屋上になっており、他の日本家屋を見下ろすことができます。

壢小故事森林

住所:桃園市中壢區博愛路52號
開館時間:10:00~17:00(月曜定休)

4.手軽に客家料理を楽しむ~ 老巷小館

3か所も歴史スポットを巡ると、さすがにお腹が空いてきます。中壢は、あまり知られていませんが、さまざまな種類の料理を提供する食堂が林立するグルメタウンでもあります。特に有名なのは客家料理。台湾の大都市の中でも客家人の割合が比較的高い中壢は、おいしい客家料理の食堂がたくさんあります。今回は、その中でも比較的カジュアルで、気軽に利用できるお店を紹介しましょう。

壢小故事森林のすぐ近くにある「老巷小館」は、典型的な街角にある小さな食堂ですが、どうやら町でも人気があるようで、次から次へとお客さんが訪れます。メニューにあるのは、客家料理を中心とした庶民的な料理です。私が注文したのは、庶民派客家料理の代表格・板條(50元)と、豬頭肉(60元)と肝漣肉(60元)の盛り合わせ。170元で、お腹いっぱいになれます。一般的に、客家料理は大皿で出されることが多く、大人数で頂くのに向いているのですが、中壢には有名店以外にも、一人でも気軽に客家料理が食べられるお店が何軒もあるようです。

老巷小館

住所:桃園市中壢區中正路243號
開館時間:8:00~20:00(無休)

5.中壢の隠れた名物・牛肉麺を食べよう~ 中壢牛肉麺

中壢の名物料理は客家料理だけではありません。実は、牛肉麺がおいしい町としてもかなり知られています。町の中心部には数多くの牛肉麺食堂がありますが、その中でも隠れ家的なお店を一軒紹介してみましょう。

町の名前をそのまま冠した「中壢牛肉麺」という食堂。地味で小さなお店は、営業しているかどうかわからないくらいの雰囲気です。店内も狭く、必ずしも快適な環境とは言えないのですが、出てきた牛肉麺はかなりのクオリティ。程よく煮込まれた牛肉がごろごろ入っていて、140元で十分お腹いっぱいになれます。

中壢には、これ以外にもたくさんの有名牛肉麺店があるので、お気に入りの牛肉麺を探しに中壢に行くのも楽しいですよ。

中壢牛肉麺

住所:桃園市中壢區民權路33號
開館時間:18::00~5:00(不定休・FBを参照のこと、土日は11:00~)

6.眺めの良いおしゃれレトロカフェができた~ 小舊閣樓

食事も良いけど、カフェが気になるという方。中壢にもレトロでおしゃれなカフェが増えています。その中でも、人気があるお店が老巷小館からも徒歩5分で行けるカフェ「小舊閣樓」です。古いビルをリノベしたカフェなのですが、こじんまりとしたビルの古びた雰囲気を上手に生かして、デートスポットにも良さそうな感じがします。ピーク時は満席になることもしばしばのようですね。1階と3階に客席があり、お勧めは3階。窓越しに中壢の町を眺めながらコーヒーを飲んだり、軽く食事をしたりするのはとても楽しいです。

なお、このお店は深夜まで営業しており、お酒を楽しむこともできます。中壢の町の中で夕食を食べた後、こちらでお酒を飲んで帰るのも良いかもしれませんね。

小舊閣樓

住所:桃園市中壢區民生路109號
開館時間:12:00~1:00(月曜定休、金土は~2:00)

さいごに

いかがでしたか?観光ガイドブックには、まず登場することのない中壢の町。ですが、町を歩いてみると、日本家屋群だけではなく、ちょっと懐かしい雰囲気が残る路地がたくさんあって、台北からの日帰り街歩きにはなかなか良い町だと思います。台鉄や高速バスで気軽に訪れられるので、ぜひ皆さんも一度、「観光」をしに中壢にいらしてください。

あと、桃園空港からは空港MRTが直通しているので、桃園空港で台湾入りしたら、まず中壢に入る、というのもアリですよ。(最後の写真は「小舊閣樓」の3階客席からの眺め)

 

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