【牡丹・雙溪・貢寮】九份への玄関口・瑞芳近くにある3つ老街散策

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1.トンネルを抜ければ、そこは牡丹だった〜 牡丹駅

台湾旅行の楽しみの一つが、独特のレトロ感を楽しめる老街歩きだと思います。台北近郊でも有名な老街はたくさんありますが、皆さんは、台湾鉄道の駅前に3駅連続で老街があるのをご存じですか?九份への玄関口・瑞芳より少し先のエリアに小さいけれども素敵な老街が続く地区があるんです。今回は、そんな知られざる魅力的な町を訪れてみたいと思います。それでは早速、隠れ家的な老街めぐりに出発進行!

台湾鉄道の各駅停車で、瑞芳から3駅目。比較的長いトンネルを抜けると、そこは山あいの小さな町です。ここが「牡丹」です。牡丹駅は、日本統治時代の1922年に開業した古い駅で、開業当時は「武丹坑」という名前だったそうです。今では無人駅となり、普段はとても静かです。この駅のすぐ近くに、かわいらしい老街があります。

駅から老街まではわずか徒歩1分。牡丹溪という小さな川のほとりに肩を寄せ合うように出来上がった老街は、長さはわずか数百メートル。ですが、雰囲気はなかなか良くて、こののんびりした雰囲気を味わいに来る旅行客もちらほら見かけます。(トップ写真は、貢寮老街の「貢寮街有機書店」)

レトロカフェで、近くの山でとれた木の実のジュースをいただく

牡丹老街には、雑貨店だけでなく、カフェやパン屋さんなどもお店を出すようになりました。その中で特に賑わっているのが、「牡丹雲水聚杯」というカフェ。レトロな外観のお店に入ると、手前のカウンター席のほかに、奥にも座席がいくつかあって、グループで訪れる人も多いようです。ここでは、コーヒーや紅茶などの定番メニューのほかに、「桑椹奶昔(桑の実ミルクセーキ)」が大人気。なんと、お店の方が裏山で採ってきた桑の実を使っているのだそう。このドリンクはほんのり甘さと酸味が感じられて、とても飲みやすいです。ミルクセーキというのもいいですね。そういえば、日本でも最近はミルクセーキを見かけなくなりました。

牡丹雲水聚杯

住所:新北市雙溪區牡丹路142號
営業時間:8:00~18:00(月曜定休)

さて、このカフェでは、おいしそうなトーストもメニューに載っていました。実はこのトースト、すぐ近くのお店で買うこともできるんです。

二つの店は親戚同士?ネットでも人気の特製トーストはいかが?

「牡丹雲水聚杯」から歩いてすぐの場所に、小さな工房のようなお店があります。そこが「兔耳絲烘焙手作麵包」です。こちらのお店は裏側が大きなパン工房になっていて、さまざまなフレーバーの食パンが販売されているんです。メインの販売先は、台湾セブンイレブンのネット販売。台湾の最寄りのセブンで冷凍状態で食パンを買うことができます。でも、一番おいしいのは、工場の出来たてパンをその場で焼いていただくこと。こちらのお店では、店内のトースターで焼いてもらって、その場で食パンを食べることができます。

こちらのご主人から、面白い話を伺いました。ご主人のおじいさんは日本人で、日本統治時代にこの地にやってきて近くの金鉱で働いていたそうです。そう、九份から比較的近い牡丹の町では金が採れたんですね。実はこの話、「 牡丹雲水聚杯 」でもおかみさんから聞いていたんです。あれ、もしかして同じおじいさんのことを話している?残念ながらこの日は、時間切れとなり、ゆっくりお話を伺うことができなかったのですが、次回訪れるときはぜひ、おじいさんとその時代の牡丹の話をじっくり聞いてみたいです。

兔耳絲烘焙手作麵包

住所:新北市雙溪區牡丹路207號
営業時間:9:00~17:00(無休)

2.レトロスポットがいっぱい〜川沿いに発展した小さな町・雙溪

さあ、先を急ぎましょう。列車は山あいののどかな風景の中を走っていきます。次の駅は、雙溪。この駅は、雙溪區の中心となる町・雙溪の玄関口で、たまに自強號も停まります。名前の通り、この町は、牡丹溪と平林溪の合流地点にできた町で、水運が物流の中心だったころは、川の船着き場を起点に栄えていたそうです。

台湾鉄道の駅を降りたら、すぐに駅前の商店街が続きます。ところどころに新しいお店もありますが、ほとんどが一昔前の雰囲気のお店ばかり。さらに進んでいき、橋を渡ると、雙溪の中心部に入ります。町の中心には大きな公有市場があり、日曜日でも食堂やかき氷屋さんが開いていて、結構賑わっています。

レンガ造りの建物が日本時代を思い起こさせる古い薬局

雙溪の観光の目玉スポットといえば、こちらの「林益和堂」でしょう。雙溪が水運で栄えていた頃から営業していた漢方の薬局で、今でも漢方薬や生薬系の製品などを販売しています。このレンガ造りの建物は、どことなく東京駅や、台湾の総統府などを思い起こさせますね。この建物は日本統治時代に建てられたもので、当時流行していた「辰野式」と呼ばれるデザインを取り入れており、レトロな中にハイカラな雰囲気を保っています。

この薬局がある場所は、実はかつての船着き場のすぐ近く。お店ができた当時は、この辺りが町で一番栄えていたようです。店先に展示されている写真の中には、日本でも知られている政治家が何人も登場します。お店に来たら、どんな有名政治家が訪れているかチェックしてみて下さいね。

林益和堂

住所:新北市雙溪區長安街3號
営業時間:9:00~21:00(月曜火曜定休)

市場の片隅にできた、小さくておしゃれな街角カフェ

雙溪の公有市場の路地裏に面した一角に、小さなカフェがあります。名前は「山日比(Some Beans)」。4席しかない店内にはすでにお客さんがいました。奥の席に座らせてもらい、メニューで見かけた台湾コーヒーを注文します。産地は花蓮縣の舞鶴。200元と少し高めですが、酸味が程よく効いていて、かなりおいしいです。スイーツなどは扱っておらず、コーヒーだけで勝負しているお店です。オーナーさんは話好きなので、英語が中国語が少し話せる人はぜひオーナーさんのコーヒー談議に耳を傾けてみて下さい。

あと、他の手沖咖啡は、130元とかなり良心的です。(台湾コーヒーは生産量が少ないのでどうしても高くなりがちなんです)

山日比 (Some Beans)

住所:新北市雙溪區太平路50巷光復街
営業時間:11:00~17:00(日曜月曜定休)

3.小さいけれどきれいな老街が残る町・貢寮

雙溪からさらに一駅移動して、貢寮までやって来ました。こちらも静かな里に囲まれたのどかな駅です。貢寮の町は、同じ区内にあり、ビーチを訪れる観光客でにぎわう福隆に比べるとあまり目立たない存在。ですが、国内でも観光地としては無名なことが幸いして、昔ながらの素朴な老街が現在でも残っています。この駅の裏手にある橋を渡ると、素朴な老街の看板が出迎えてくれます。

静かな老街をのんびり歩いて、気になるお店を発見!

老街を歩いてみます。全長は長くありませんが、観光地っぽく手を加えられた住居や商店がほとんどなく、日本で言えば昭和の街並みを歩いているような感覚になります。そんな貢寮老街にも、派手さはないものの気になるカフェ「雨布丁咖啡」や独立系書店「貢寮街有機書店」を見つけました。カフェが営業していましたが、書店のほうはお休み(もしくは早じまいかも?!)。台湾の魅力的なお店を訪れると、ときどき臨時休業に出くわすことがあります。個人や少人数で運営しているお店が多いので、臨時休業は決して珍しいものではありません。それでも、台北から電車で1時間の距離くらいであれば、次の機会に訪れるのも可能です。このような個性派の店は事前にFacebookで臨時休業などの情報を手に入れた方がよさそうです。

日本好きの老夫婦が営む小さなカフェに出会った

老街の一番奥の当たりに、あまり目立たない看板のカフェがあります。そこが「老街5號藝術咖啡屋」。台湾各地の老街で見かけるようになったおしゃれ系のお店かと思いきや、中に入ると、そこはまさに隠れ家。老紳士と奥様が経営する静かなカフェは、ステンドグラスやセンスの良い置物に囲まれて、まるで異国にいるかのよう。

カフェラテを注文してひと息ついていると、オーナーさんが店内の大きなテレビ画面で、日本の歌手の歌をたくさん流してくれました。オーナーさんは、昔日本で働いていたことがあり、珍しく日本人客が訪れたので、昔を懐かしんでくれたようです。

老街さんぽではときどきこういう小さな出会いに恵まれることがあります。中国語があまり話せなくとも、日本人と分かると話しかけてくれる方は地方を中心にまだまだいるので、ぜひ旅先での偶然の出会いも楽しんでください。

老街5號藝術咖啡屋

住所:新北市貢寮區貢寮街5號
営業時間:8:00~18:00(月曜定休)

さいごに

いかがでしたか?どの町も、正直言って、知名度はまだまだ低いと思います。でも、だからこそ、あまり飾らない普段着の町の様子を感じながら、老街を散歩を楽しむことができます。時には、お目当てのお店が臨時休業になったりすることもあると思いますが、幸い、どの町も台北から鉄道で1時間くらいで行けます。1時間に1本くらいは電車が走っているので、きままに街歩きができるのもうれしいですね。

台湾国内でも、老街のはしごができるのはここだけではないでしょうか。次の台湾旅行の際には、1日スケジュールを空けて、牡丹・雙溪・貢寮あたりをのんびり歩いてみてはいかがでしょうか。(最後の写真は、雙溪の旧船着き場につづく細い路地と石造りの建物群)

 

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