迪化街グルメ〜永楽市場で食べ歩きの旅

迪化街 グルメ / 永楽市場 / 林合發油飯店 / 林良號潤餅 / 牧山丘 / 幻猻家珈琲 / 慢慢弄 チーズ工房 / 夏樹甜品 / 滋養豆餡舖 / 杏仁露 】

(日本語翻訳=Hiroyuki Shima)

「世の人々は物を軽く見ますが、人生は先が見えないもの、昔の物を残しておいて、そこに記憶を重ねることが必要です。」《老派少女購物路線》

現代に埋もれた日常生活の中で、ふと古い時代のものが懐かしくなることがあります。新しいものと古いものが凝縮している迪化街の道を歩いて、その様子を味わってみましょう
永楽市場に入ってみると、入口に長い行列をしているお店が見えます。台湾人が彌月油飯(男の子が生まれたお祝いのおこわ)を送る際の最も人気のあるお店です。ご飯は多すぎると盛りすぎ、少ないともの足りなく感じますが、ちょうどよい加減です。具は少し塩味があり、ご飯はごま油の香りが加わっていて、よくある油飯の油っこい味と比べるとサッパリとしていて香ばしいです。昔ながらの秘伝のたれで味を染みこませたご飯に、シイタケ、細切り肉、炒めたネギなどを加えてた、素朴で簡単ですが最も典型的な組み合わせです。
住所:台北市大同区迪化街一段21号 永樂市場 1430室

林合發油飯店 – 芋餅

面白いのは、このお店は油飯と名前がついていますが、昔から”粿“(材料を粉末にして練って作った餅)を看板商品にして、露店で売っていたことです。店先にはこの艶やかな芋餅を蒸して並べ、道行く人々の食欲をそそっていました。蒸したてをそのまま食べても弾力性のあるし、一日置いたあと鍋で焼いてから食べても、表面がカリカリ中はモチモチ、芋の塊もあるという多様な食感を楽しめます。油飯、鶏のもも肉、魯蛋と並ぶお店の四大名物料理となっています。

林良號潤餅

小麦粉を練った生地を、おばちゃんが素手で適度に熱した鉄板に広げて焼きます。かたわらでは水分を抜いたキャベツ、紅麹に漬けた肉、錦糸卵、細切りにした豆干、これらの上にピーナッツの粉をまぶして包みます。この薄皮餅にかぶりつくと、口の中にパリッとした材料の食感が広がります。それぞれの食材は口の中では区別できませんが一体となって広がります。このような潤餅が食べられて本当に幸せです。
住所:台北市台北市大同区迪化街一段21号 1F 1506室 (永樂公有市場)

牧山丘 MuHills

この街の黃金時代がいつであったか、すでに記憶はあいまいですが、今でもこのイタリアレストラン牧山丘で新旧のぶつかり合った火花を見ることができます。店の名前から小さな丘を越えて台湾本土の食材を客人に届けるというコンセプトが分かります。ガラスと赤レンガの建物を通り抜け、四角く縁どられたレンガの小道を歩くと、暖かな雰囲気のガーデンテラスの中に入ります。温泉卵の上にトリュフを散らせたキノコのリゾットを載せています。濃厚な香りの中で、流れ出る黄身とチーズを口の中に入れると、食材そのものの美味しさが広がります。料理の中には新鮮なオリーブオイルの香りも感じられます。
住所:台北市大同区迪化街一段173号
▶️ Facebook: 牧山丘 MuHills

幻猻家珈琲 Pallas Café

日本式の暖簾をくぐると、古い建物とテラゾータイルの床による懐かしい感覚が広がります。電球色の照明に心が落ち着きます。窓際の席で木製スツールに座ると、迷わずオリジナルカレーと手作りプリンを注文しました。前者は香料とニンニクといった台湾式の調味料で黒豚を味付けし、ココナツミルクの南国風味をブレンドしてピクルスを付け合わせにしていただきます。潤いのある芳醇な味のカレーになっています。後者は苦みのあるキャラメルソースとカスタードによるデザートです。一口頬張るだけで満足感に満たされます。
住所:台北市大同区迪化街一段14巷14号

慢慢弄チーズ工房

慢慢弄「Man Mano」はイタリア語で”ゆっくり”の意味で、台湾で初めてのチーズ職人イサベラが全精力を傾けて創立した、台湾で唯一のチーズバーです。職人としての志から、産地から食卓まで、丸々としたチーズに成型するところから、きれいに棚に並べるまで、全てを自らの手で行っています。お店では国産の新鮮なリコッタチーズで作られたショートパスタをいただきました。台湾雲林産のサッソ(Sasso)チキンの胸肉を使い、野菜のヨーグルトソースで味付けしています。すがすがしい味が舌に広がります。
住所: 台北市大同区延平北路二段272巷16号1楼

夏樹甜品

アーモンドを加えたミルクベース、その中央に杏仁豆腐が軽く浮かんでいます。乳白のスープに見える杏仁豆腐を一さじすくうと、まるで透明な卵白に浮かぶ卵黄を扱うような軽やかさで、甘い香りが溢れます。豆花の食感もまろやかで、棗の甘味に癒されます。
住所:台北市大同区迪化街一段240号

滋養豆餡舖

冬はこの一品で決まりです。台湾で厳選したイチゴと小豆餡、それに柔らかな餅皮がちょうどよい組み合わせです。毎年イチゴの季節がやってくると、また一年が過ぎ去ったのだと気がつきます。
住所:台北市大同区迪化街一段247号

杏仁露

木製の椅子に座って、甘い砂糖シロップをかけたかき氷が、中の乳白のアーモンドゼリーを引き立てます。ステンレスのスプーンとお椀の赤い文字を見ていると、昔おじいさんの家で同じように椅子に座って足を伸ばしながら、かき氷を食べていたことを思い出します。
住所:台北市大同区迪化街一段21号 永樂市場一楼1204室

迪化街は長い道ではありませんが、百年にわたって育んできた人情味豊かな生活が残っています。

それぞれの人の記憶の中で、迪化街は昔の食文化を残しつつ、その上に新しい要素を加えています。新しい調理法や外来の食材を加えながらも、低層の赤煉瓦の建物の中で変わらないものを残しています。この街に入ると心は落ち着き、深い心の声を聞くことができます。どのお店が呼んでいるのか、あなたはきっとその声が聞こえてくるでしょう。

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