【彰化 観光】彰化駅 周辺の歴史建築を巡る旅

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はじめに~知られざる魅力が詰まった彰化の町

みなさん、台湾の彰化という町をご存じですか?同じ彰化県に位置する鹿港は、観光地としてかなり知られていますが、県の中心都市・彰化市を旅行したことがある人が少ないかもしれません。観光地としてはあまり有名ではないこの街は、実は日本統治時代の遺構がたくさん残り、古き良き台湾を楽しむことができる魅力的な町なんです。今回は、この彰化をじっくり訪れてみましょう。(トップ写真は彰化扇形車庫と機関車たち)

1.鉄道好きでなくとも一度は行ってみたい機関車の車庫~ 彰化扇形車庫

彰化で一番人気がある観光スポットは、何といっても彰化駅の脇にある「彰化扇形車庫」でしょう。日本統治時代に建設された機関車の車庫が今でも現役で活躍しているんです。彰化駅から徒歩10分くらいで現地に到着。入口で名前を書いて、いざ入場です。

敷地内には、鉄道ファンならずとも見ごたえがある機関車が目の前にズラリ。この機関庫は現役なので、今でも機関車が車庫に出入りするのが見られます。普段からこんなに近くで機関車を見られる場所はなかなかありません。平日でもこの珍しい風景を写真や動画に収めようと、たくさんの観光客が訪れます。機関庫の中央には、展望台があり、少し高い位置から機関車や構内の線路などをじっくり眺めることができます。

機関庫の隣は、台鉄の線路が通っています。ときどき普通列車や特急列車が行きかい、鉄道ファンならずとも旅心が増していきます。ここに来れば、誰もが鉄男・鉄子になれそうですね!

彰化扇形車庫

住所:彰化市彰美路一段1號
開館時間:13:00~16:00(土日は10:00~、月曜休館)

 

2.武徳殿へようこそ~ 彰化武徳殿

台湾には、日本時代の武道場である武徳殿が各地に残されていますが、ここ彰化にも武徳殿があり、今でも剣道の練習場などとして使われています。重厚なつくりで、とても迫力があります。台湾の武徳殿の中には、観光施設として整備されたところも多いのですが、彰化の武徳殿はほとんどいじられておらず、武徳殿そのものの雰囲気を感じることができます。

隣の日本家屋を使った食堂にもご注目!

武徳殿の隣に、かなり立派な木造家屋があります。ここには以前、カフェ・レストランが入っていたのですが、いつの間にか撤退。しばらく空き家になっていたのですが、最近になって新しいお店が入ってきました。それが「三時之聚」です。かつて武徳殿の付属施設だったようで、保存状態はかなり良いですね。中に入ると、そこはまるで日本の古い食堂。ランチタイムは、安全や健康を意識した食材を使用したメニューが色々楽しめますが、午前中(9:00~11:00)とおやつタイム(15:00~16:00)には、手軽にフレンチトーストが食べられます。午前中はお客さんも少なく、静かな雰囲気でひと時を過ごすことができますよ。

彰化武徳殿 / 三時之聚

住所:彰化市公園路一段45號
開館時間:
武徳殿→要問い合わせ(平日の日中に開いていることがある)
三時之聚→9:00~17:00(月火定休→変更の場合あり、FBで確認してください)

3.アートが楽しめる洋風建築の建物~ 彰化藝術館

武徳殿から歩いて数分。日本時代の洋風建築を保存・活用した建物に出会います。ここは「彰化藝術館」といい、日本統治時代には「彰化市公会堂」として使われていました。外観も内部もとてもモダン。ちょうど、芸術展が開かれていて、地元の芸術家の作品が多数展示されていました。毎回思うことですが、日本統治時代に建てられた洋風建築と絵画や彫刻などの作品は相性が良いですね。とても気持ちよく観覧することができました。

2階に上がると、旧公会堂の保全・再生の過程が詳細に展示されていて、多くの人の力で歴史建築がよみがえったことが分かります。

彰化藝術館

住所:彰化市中山路二段542號
開館時間:9:00~17:00(月曜定休)

4.日本時代に建てられた鉄道医院跡がついに公開~ 彰化鐵路醫院

彰化駅から徒歩数分の場所に、建物正面の形がちょっと変わった洋風建築があります。ここは「彰化鐵路醫院」といい、日本統治時代に高級料亭「高賓閣」だったところです。戦前は大いににぎわった料亭も、戦後、日本人が撤退してからは、医療施設として長く利用され、鉄道関係者のための診療所として活用された時期もありました(現在の施設名はこれに由来すると思われます)。

ここ数年、大がかりな修復作業が進められ、ようやく一般公開されるようになりました。内部では日本統治時代から現在まで、この建物の歴史が詳細に展示されており、建物内の一部屋には、古本屋さんも入居。彰化の新しい観光名所として期待されているようです。

彰化鐵路醫院

住所:彰化市陳稜路228號
開館時間:10:00~18:00(月曜定休)

5.日本家屋がまとまって残っているエリアがある!~ 南郭郡守官舎群

彰化にも、日本家屋がまとまって残っているエリアがあります。それが「南郭郡守官舎群」です。彰化駅から東に進んで、八卦山のふもと近くにある南郭路。日本統治時代、その一角に彰化郡守(今の市長にあたる)やその下で働く職員のための住宅がたくさん建てられました。それらが奇跡的に現在まで保存されており、歴史建築として文化活動のきちんとしても活用されるようになりました。

日本の古い住宅とあまり変わらない建物が建ち並ぶ界隈を歩いていると、ここが台湾であることを忘れてしまいそうです。中には、不定期に内部を開放している建物もあり、地元の老若男女の芸術作品が見られることもあります。

南郭郡守官舎群

住所:彰化市公園路一段174號付近
開館時間:24時間見学可能

6.洋風建築風の廟がある??~ 彰化南瑤宮

彰化で日本時代の面影が残る建物と言えば、「南瑤宮」を外すことはできません。ここは彰化でも有数の媽祖廟なのですが、特に印象に残るのが観音殿です。日本式・ギリシャ式・バロック式が融合したとされる建物は、台湾でよく見かける廟の建物とは雰囲気がかなり異なります。部分的には日本の建築様式も取り入れられていて、細かなデザインまでじっくり見たくなります。建物内部の彫刻も素晴らしいですよ。

廟は、彰化駅から南へ徒歩25分くらい離れた場所にあります。暑い時期にあまり歩きたくない場合は、駅前のバスターミナルから頻繁に出ているバスでまず南瑤宮まで行き、そこから彰化駅に少しずつ戻る感じで各施設を見て回ると少し楽だと思います。

彰化南瑤宮

住所:彰化市南瑤路43號
開館時間:6:00~21:30(無休)

さいごに

いかがでしたか。なかなか面白そうな施設がたくさんありますよね。彰化は、高鐵(台湾新幹線)の台中駅から台鉄の普通列車に乗ってわずか2駅。台北からも高雄からも簡単に行くことができます。普通列車は1時間に2~3本走っているので、乗り換えも心配ないですね。それなのに、訪れる観光客が少ないのはもったいないといつも感じています。今回は歴史建築を中心に紹介しましたが、別の機会に彰化のローカルグルメや素敵なカフェ・茶芸館などを紹介していきたいと思います。(最後の写真は彰化藝術館の内部)

 

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