【鹿港 観光】はじめての鹿港 散歩案内

鹿港老街

鹿港 観光 / 鹿港老街 / 九曲巷 / 十宜樓 / 後車隘門 / 鹿港龍山寺 / 書集喜室 / 彰化県

はじめに~台湾歴史さんぽのメッカ・鹿港へようこそ

台湾でも有数の歴史を誇る古都・鹿港(ルーガン)。台中からバスで1時間半くらいで行けるこの町には、かつての繁栄ぶりをあちこちに感じさせる歴史的なスポットや趣深い路地がたくさんあります。今回は、清朝からの歴史を感じさせるスポットに焦点を当てて、鹿港の歴史さんぽを楽しんで見ましょう。(トップ写真は、鹿港路地裏さんぽのハイライト・九曲巷の一角)

1.まずは鹿港天后宮へ〜鹿港に来たら、ここにお参りしないことには始まらない

鹿港を象徴する建物が、この鹿港天后宮です。創建は1591年とされ(古い!)、現存する建物も1936年に建てられた、歴史あるもの。今では台湾の国定古蹟に指定され、台湾各地からの参拝客でいつも賑わっています。廟の門前には、たくさんの飲食店が建ち並び、お昼時から夕方まで食事をする人たちで絶えず賑わっています。蚵仔煎(カキオムレツ)が一番近畿のようですね。

廟の内部の建築も素晴らしい!

天后宮の建築は随所にわたって価値が高く、特に三川殿と呼ばれる建物はひときわ美しく参拝客を魅了します。圧巻なのは、美しい天井の装飾部分・八卦藻井。その美しさに、思わず長い時間見上げて眺めずにはいられませんでした。いつも人でごったがえしている天后宮の内部ですが、ぜひところどころで足を止め、装飾の美しさもじっくり堪能してほしいと思います。午前中の早い時間は空いているので、街の観光に出る前に、先に天后宮を訪れるとゆっくり見学できますよ。

鹿港天后宮

住所:彰化縣鹿港鎮中山路430號
開館時間:7:00~21:00(無休)

2.老街をぶらりぶらり~鹿港の真髄は老街の奥にあり!

鹿港には古蹟がたくさん残っているのですが、実は老街をぶらぶら歩くことそのものが鹿港での最大の楽しみといっても過言ではありません。特に風情が感じられるのは、金盛巷や後車巷などの裏通りです。

①九曲巷 ~鹿港の気候が作り出した迷路のような道

九曲巷は、金盛巷の途中にある路地の一部です。この辺りは、路地が何度も曲がって、どちらの方角に歩いているかわからなくなることも。道がくねくね曲がっているのには訳があり、実は鹿港は海からの風が常に強く吹いてくる風の町で、この強風を避けるために道をわざと曲がるようにしたのだとか。もちろん、清代には大いに繁栄した鹿港では泥棒も多かったので、泥棒が逃走しづらくするという目的もあったそうです。そんなことを考えながら九曲巷を歩くと、感慨もひとしおですね。(鹿港の路地裏には、雰囲気の良いカフェや茶店、民宿などが点在する)

②十宜樓 ~かつて鹿港で一番文化が栄えた場所?!

同じ金盛巷の途中に、路地の上をまたぐ回廊があることに気が付きます。これが有名な「十宜樓」。かつて裕福な証人は文人たちがよなよな様々な遊びに興じていた時、2軒のお屋敷の間を回廊を通して行き来していたものです。十宜とは、10個の娯楽(文芸や酒など)をさし、その名前からも当時の賑わいがうかがい知れます。

③後車隘門 ~ここは昔のメインストリート?!

別の細い路地・後車巷の歩くと、両側の塀にくっついてできている小さな門に出会います。これが「後車隘門」。清代には主要な交通路であった後車巷。この通りの交通を管理し、また治安を維持することを目的として、鹿港の古い通りのあちこちにこのような隘門が作られたといいます。今では、ほとんどなくなってしまった隘門もまた、鹿港の歴史を語る生き証人の一つだといえるでしょう。

3.鹿港龍山寺 ~のんびりと優雅な国定古蹟を味わう

鹿港の寺廟でもう一か所ぜひ訪れたいのが「鹿港龍山寺」です。こちらも創建が17世紀と台湾ではかなり古いほうに入り、現在の位置に寺が移転して来たのは1786年。それ以来約240年にわたって、鹿港のもう一つの顔として地域の信仰を集めてきました。龍山寺にも、天后宮のような「八卦藻井」があり、参拝客を魅了します。それ以外の建物や庭園、内部の装飾なども非常に素晴らしく、丁寧に見て回ると1時間以上かかるようです。

人気の高いお寺ですが、観光エリアの南端に位置して、敷地もとても広いので、人込みで疲れるという心配はあまりないようです。また、付近には、昔懐かしい駄菓子屋さんがときどき現れるようで、お参りの後に、ちょっと小腹を満たすのにはちょうど良さそうです。

大地震から蘇った貴重な歴史建築たち

1999年9月21日。台湾中部を襲った大地震は、この素晴らしい老建築にも大きな被害を与えました。この貴重な歴史建築を蘇らせようと多額の費用をかけ、優れた技術者を何人も呼んで、大がかりな修復工事に入りました。地震から約10年後にようやく修復工事が完了。今では、その美しい姿をいつでも気軽に目にすることができます。龍山寺を訪れるときは、このような復活のあゆみにも思いを馳せたいですね。

鹿港龍山寺

住所:彰化縣鹿港鎮龍山街100號
開館時間:7:00~20:00(無休)

おすすめショップ情報~龍山寺の近所にはこんな素敵な古本屋兼カフェが

さて、老街を歩いてばかりでは疲れるので、1軒、素敵なお店を紹介します。「書集喜室」は、鹿港龍山寺のすぐ近くにあるお店。築90年くらいの古い建物を活用して、古本屋さんを開業しました。老建築の中にうず高く積まれている古本を眺めていると、心地よい懐かしさと、手あたり次第本を物色したくなる好奇心で心が満たされます。

このお店の素晴らしいところは、2階がドリンクスペースになっていて、飲み物をいただけるところ。こんな心地よい空間、鹿港でもそうそう多くはありません。裏庭には防空壕の跡があったりと、歴史の重みも感じさせる素敵なスポットです。

書集喜室

住所:彰化縣鹿港鎮杉行街20號
営業時間:11:00~17:30(月曜・火曜定休)

さいごに~アクセス情報

いかがでしたか。この路地裏を歩いているだけで、自分が日本統治時代を飛び越え、清代にいるかのような気分になれます。この他にも、魅力的な歴史スポットがたくさんあり、鹿港の町は、1日あっても足りないくらい面白いです。私は何度も鹿港を訪れましたが、そのたびに新しい発見があって、すぐにまた行きたくなってしまいます。皆さんもぜひ一度、鹿港へいらしてくださいね。

最後に、鹿港へのアクセスをご紹介します。鹿港へは、台中彰化からバスで来るのが一般的。本数も多いのでアクセスは比較的良いです。台北からのルートで一番おすすめなのが、台北から高鐵(台湾新幹線)に乗り、高鐵台中でバスに乗り換える方法。高鐵台中駅で6933番、6933A番、6936番のバスで行くことができます。接続が良ければ、台北からわずか2時間で行けますよ。(最後の写真は、鹿港の観光エリアを案内してくれる人力車。意外と面白いですよ)

 

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