【澎湖 旅行】馬公で歴史建築を巡る旅

馬公

馬公 / 澎湖諸島 / 澎湖開拓館 / 篤行十村 / 洪根深美術館 / 乾益堂中藥行 】

はじめに~澎湖でも街歩きを楽しめる!

澎湖諸島の最大の魅力は雄大で多様な自然に美しさですよね。でも、澎湖諸島で魅力的なのは、自然だけではありません。澎湖には独特の文化が根付き、さらに50年の日本統治時代を偲ばせる歴史建築もいくつか残されています。台湾の主な離島の中でも、金門や馬祖と異なり、日本の影響を長年受けてきた澎湖。今回は、澎湖諸島の中心都市・馬公に残る日本時代の建物を中心に馬公市内の見どころを紹介していきます。(トップ写真は、馬公市内に残る日本統治時代の旧郵便局の建物。緑色に塗られた外観が印象深い)

馬公の旧市街は、全体的にノスタルジックな雰囲気を残しており、日本で言えば昭和の雰囲気があちこちに残っている面白い町です。今回ご紹介する見どころはどれも馬公市内の徒歩圏内にあるものばかりで、手軽に街歩きを楽しむことができます。是非皆さんも、澎湖を訪れたら、馬公の町歩きも楽しんでくださいね。

1.澎湖開拓館 ~日本時代の公館が澎湖の歴史資料館に生まれ変わる

馬公の町はそれほど大きくありません。特に旧市街はのんびり散歩をするのにほ程よい広さで、多くの観光客が町歩きを楽しんでいます。この旧市街の少し北側にある古い建物が「澎湖開拓館」です。こちらはもともと、1933年に建設された「旧澎湖県長公館」でした。これが、修復・リノベして澎湖の歴史が学べる資料館としてよみがえっています。建物の特徴は、この時期の上級役人の公館によく見られる和洋の建築様式が絶妙に混ざり合ったところにあります。首長の公館には、客人をもてなす応接間や会議等を行う部屋などがあるため、全体として部屋数が多く、資料館としては絶好の空間となります。

畳の部屋に癒され、興味深い資料もありました

館内では、澎湖の歴史や文化を紹介するコーナーがたくさんあり、台北に住んでいるとなかなか知る機会がない澎湖の過去をじっくり学べます。お祭りや食べ物などについても詳しく紹介されているため、とても面白いです。特にうれしいのは、畳の部屋がいくつも残されているという点。日本人はやっぱり、畳の部屋に入ると心が落ち着くのでしょうか。私が特に興味を持ったのは、この公館の主だった歴代澎湖県長のリストです。日本統治時代は日本人が鳴ることが多かったのが、戦後すぐの時代は外省人が就任する時期が続き、民選の県長になってから、澎湖出身の人が県長になる、という風に歴史の変遷がリアルに感じられます。日本統治時代の歴史建築を使った資料館では、ときどき思わぬ掘り出し物に出会えるのも楽しみに一つになっています。

この開拓館、訪れる人はまだそれほど多くなく、ちょっと穴場の観光スポットなのですが、内部は見ごたえ十分。庭に回って、外側から建物をじっくり見て回るのもいいですよ。

澎湖開拓館

住所:澎湖縣馬公市治平路30號
開館時間:9:00~12:00、14:00~17:00(月曜火曜定休)

2.篤行十村 ~眷村文化園区で澎湖の歴史の移り変わりを感じる

馬公市中心部から歩いて10分。旧市街の西側に位置し、古い建物が集中するエリアがあります。ここが「篤行十村」。戦後、中国大陸から移り住んだ外省人の家族が住むために作られた団地を「眷村」といいます。その中でももっとも古いものとされるのが篤行十村です。

ここは日本統治時代に、軍の要塞司令部が置かれた場所で、その周囲には、要塞司令部および馬公重砲兵大隊の、士官およびその家族向けに数多くの木造住宅が建設されました。日本統治時代が終わり、日本軍が撤退すると、その跡地に新たに住宅が建設され、残された日本家屋とともに、外省人家族が住むようになりました。戦後初期に整備された眷村ということで老朽化も他の眷村より早く、のちに篤行十村は廃村。それが今では歴史建築に指定され、一般公開されるようになったのです。

眷村の暮らしぶりを感じつつ、人気歌手の記念館も覗いてみよう

現在では、何軒もの雑貨店・土産物店、飲食店、民宿などが軒を連ねており、保存された住宅の中には、「外婆的澎湖湾」などのヒットで知られる潘安邦や、「我的未来不是夢」などのヒット曲を持ち、張惠妹(アーメイ)のプロデューサーとしても知られる張雨生の生家があります。数ある眷村文化園区の中でも見どころが特に豊富なので、観光客がひっきりなしに訪れます。

最近では、レトロでおしゃれなショップが増えており、のんびりとお茶を飲んだり、懐かしさを感じるお土産の数々を見て回ったりするのも楽しみの一つになっています。一番びっくりしたのは、園区内で豆汽車が走っていたこと。路地を縫うように走る汽車に子供たちは大喜び。以前に比べて少しきれいになりすぎたかな?と感じるところもありましたが、家族で訪れても十分楽しめるスポットになっています。

日本家屋も数多く残っています

園区内には、多くの、木造日本家屋が修復・保存されています。何軒かの建物は茶芸館や土産店、ドリンクショップは民宿などに活用され、週末にはかなりの賑わいを見せます。今回たまたま立ち寄ったショップでは、サボテン味のアイスや澎湖特産の風茹茶など、面白い食べ物やドリンクが売られていて、私もサボテンアイスを頂きながら、ひと休みさせてもらいました。

台湾には現在、数多くの眷村文化園区がありますが、日本統治時代と戦後の眷村両方の様子を一挙に体感できる文化園区はおそらくこの篤行十村くらいでしょう。園区の路地をぶらぶら歩いて回るだけでも楽しいので、時間に余裕をもって訪れることをお勧めします。

篤行十村文化園区

住所:澎湖縣馬公市新復路2巷22號
開館時間:8:00~21:30(無休、各店舗の営業時間は異なる)

3.ちょっと変わった日本時代の建築~ 洪根深美術館

馬公の旧市街エリアにひっそりと残る、木造建築の美術館があります。こちらは「洪根深美術館」といい、澎湖を代表する芸術家・洪根深の作品が見られます。この建物は、日本統治時代には「澎湖島憲兵分隊」が置かれていたもので、今の建物は1931年に建てられました。そこには事務所のほか、倉庫や厩など、憲兵隊ならではの施設も作られており、台湾に数多く残る日式木造建築の中でも独特な雰囲気を残しています。

2階のステンドグラスに注目!

現在は、洪根深自身から寄贈された200点近い作品が展示され、素晴らしい芸術作品と重厚な歴史建築の両方を楽しむことができます。面白いのは、建物2階の窓ガラスの一部がステンドグラスになっていて、館内は少し暗いものの光の加減によって、とても美しい雰囲気に包まれます。2020年12月にオープンした施設で、まだ知名度は高くないようです。静かに建物や作品を見ることができるので、町歩きの際立ち寄ってみるとよいでしょう。

洪根深美術館

住所:澎湖縣馬公市民族路15-1號
開館時間:9:00~12:00、14:00~17:00(月曜火曜定休)

4.馬公の老街で日本時代のバロック建築に出会う

馬公の町には、レトロな街並みが残る老街もあります。それが「中央老街」です。馬公の町は、清代から栄えており、この中央老街付近は澎湖最大の商業地区だったようです。今でも、通りを歩くと、清代の雰囲気を残す街並みの中を歩くことができます。

観光名所の井戸の前にある小さなバロック建築が素敵です

この老街の中心部に、バロック様式の可愛らしい歴史建築があります。それが「乾益堂中藥行」です。中央老街の見どころの一つ・四眼井という古い井戸がある小さな広場に面した場所にあるこの建物は、1918年に建てられたバロック様式の建物です。老街とともに歴史の荒波の中を生き抜き、今でも漢方薬の薬局としてお店を開いています。日本統治時代には商業の中心地であったこの地区は、今では馬公随一の歴史観光スポットになっています。興味のある方は、こちらで漢方薬を買うのも良いかもしれません。

乾益堂中藥行

住所:澎湖縣馬公市中央街42號
営業時間:8:30~18:00(無休)

 

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