【台湾 淡水 観光】淡水で日本時代の面影を感じよう

台湾 淡水 観光 / 淡水 レトロ建築 / 多田榮吉故居 / 淡水日本警察宿舎 / 一滴水紀念館 / 淡水木下静涯舊居 / 滬尾小學校禮堂 】

はじめに~淡水で日本時代の面影を感じよう

週末になると連日、多くの観光客でにぎわう淡水。ほとんどの人が淡水河の景色や、台湾でも屈指の美しさを誇る夕陽を見に来るのですが、淡水には歴史的な見どころもたくさんあります。数多くの見どころの中から、今回は、日本統治時代に建てられた木造家屋や洋風建築を5か所紹介したいと思います。どれも比較的簡単に訪れることができるので、夕陽を見る前にこれらの見どころにも足を運んでみて下さいね。(トップ写真は、今年一般公開が始まった「滬尾小學校禮堂」)

1.絶景が楽しめる伝統的な木造日本家屋~ 多田栄吉故居

淡水老街が終わり、淡水教会を抜けて坂道を上がっていくと、「多田栄吉故居」に到着します。多田栄吉は、日本統治時代に台湾で事業を起こし、大きな成功をおさめます。1930年から1933年まで淡水街長(現在の区長にあたる)を務めるほどの淡水の有力者となりました。この住宅は1934年に建てられ、彼が敗戦とともに日本へ引き揚げるまでこの住宅に住んでいたといいます。

戦後はさまざまな用途に使われたものの、次第に荒れ果てていく住宅。それに危機を感じた有志や自治体の努力が実り、2005年には台北縣の古蹟(のちに新北市の古蹟)に指定され、今では一般公開されています。

ここに来たら、ぜひ縁側に座ってほしい

建物は古さを感じるものの、まだまだしっかりしていて、今でも住むことができそうです。ここに来たら、是非やっていただきたいのが、縁台に座って淡水河を眺めること。淡水河とその向こうにある観音山の眺めは、古くから淡水を象徴する風景として有名ですが、数ある眺望スポットの中でも、風情の点ではここがダントツNO1だと思います。室内は、障子を開ければ風通しが非常によく、真夏でもここに来れば涼しい空間でひと休みすることができますよ。

多田榮吉故居

住所:新北市淡水區馬偕街19號
開館時間:9:30~17:00(土日~18:00、無休、ただし毎月第一月曜日は休み)

2.和洋折衷の美しい日本家屋~ 淡水日本警察宿舎

淡水で一番賑わう廟・淡水福祐宮の裏手にある、淡水日本警察宿舎。淡水の裏の老街とも呼ばれる重建街のすぐ近くにある和洋折衷タイプの日本家屋は、日本統治時代に、警察の主要な役人が住む宿舎として使われていました。戦後も、警察関係の家族が代々住んでいたのですが、近年になって歴史建築として修復が進み、数年前に一般公開が始まりました。

ひなたぼっこがしたくなる、広い縁側

中に入ると、いくつもの部屋があり、一部屋は洋間になっていて、当時としてはちょっとしゃれた社交場になっていたのかな、と想像します。そして、特に目を引くのは、広い縁側。一つの部屋としてもおかしくないくらい広くて、欧米のサンルーフのような雰囲気も持っています。今では縁側の前に大きな建物ができてしまったので、景色を楽しむほどではなくなってしまいましたが、宿舎が建てられたころは縁側の目の前に淡水河と観音山が一望できたのでしょうね。

淡水日本警察宿舎

住所:新北市淡水區中正路12巷5號
開館時間:9:30~17:00(土日~18:00、無休、ただし毎月第一月曜日は休み)

3.日本の古民家が淡水にある?!~ 一滴水紀念館

清朝末期に建設された滬尾砲台のすぐ近くに、ぽつんと建っている日本家屋があります。この建物、実は日本の古民家を台湾に移築したものなんです。建物の名前は「一滴水紀念館」。この名前を見てピンときた方は、日本文学にかなり詳しい方かも知れません。実は、日本を代表する作家・水上勉のお父さんが福井県の若狭地方に建てた古民家なんです。(一滴水とは、水上の信条である「一滴の水の精神」に由来するという)

大震災復興の願いが日台の古民家移築を実現させた!

移築のきっかけは、1999年9月21日に発生した台湾中部の大地震。その復興を支援しようと阪神・淡路大震災の復興支援ボランティアグループは、古民家移築活動を展開していました。その一環として、台湾に日本の古民家を移築しよう、という機運が盛り上がったとき、名乗りを上げたのが作家・水上勉の父・覚治だったのです。そして、自らが手がけた故郷・福井県の古民家を台湾へ移築することになりました。いろいろな紆余曲折はあったものの、2009年にようやく開館に至ったそうです。

古いいろりを見ていると、まさに日本の田舎のお宅にお邪魔している気分になります。建物の一角は、「水上勉文庫」、さらには友人の作家・陳舜臣関連の書籍を展示する「陳舜臣文庫」もあり、文学好きの方は必見です。

一滴水紀念館

住所:新北市淡水區中正路一段6巷30號
開館時間:9:00~16:00(月曜定休)

4.日本出身の芸術家が住んでいた洋館~ 淡水木下静涯舊居

皆さんは、木下静涯という人物をご存じですか?木下は日本統治時代に、淡水に長く住み続け、台湾における美術界の発展に尽くした芸術家です。彼が住んでいた洋館「世外荘」が、最近になって修復・整備され、一般に公開されるようになりました。それが「淡水木下静涯舊居」になります。ここでは、木下が残した数々の作品や、木下の淡水での暮らしぶりなどを紹介するコーナーがあり、とても興味深いです。

洋館の目の前の庭園も素敵です

2階建ての洋館は、日本統治時代の洋風建築の趣を残しつつ、内部は部分的に大胆な改変を試み、とても明るい雰囲気の資料館になっています。魅力的なのは建物だけではありません。洋館の正面に位置する庭園もとても素敵。老街の大通りからは急坂を上ってこなければなりませんが、丘の中腹の細い路地を通れば、淡水日本警察宿舎から直接歩いていくこともできます。

淡水木下静涯舊居

住所:新北市淡水區三民街2巷2號
開館時間:9:30~17:00(土日~18:00、無休、ただし毎月第一月曜日は休み)

5.誕生から100年後に蘇った歴史建築~ 滬尾小学校禮堂

最後に紹介するのは、今年になって一般公開が始まった、淡水で最も新しい歴史スポット「滬尾小学校禮堂」です。ここは、1923年に完成したレンガ造りの洋風建築で、淡水唯一の日本人子女向けの「小学校」である滬尾小学校の禮堂(いわゆる講堂)として建てられました。滬尾とは、淡水の以前の町名で、街のあちこちで「滬尾」の名前を見かけることができます。実際に館内に入ってみると、立派な建物ですが、思ったよりも小さな建物で、学校の講堂としてはかなり小さいです。というのも、 滬尾小学校は、台湾全土の「小学校」の中でもかなり規模が小さかったようで、このこじんまりとした禮堂でも十分事足りたのでしょう。

この施設の特徴は、日本統治時代の小学校に関する資料がたくさん公開されていること。当時の台湾人子女への教育を目的とした「公学校」に関する史料が展示されている施設はそれなりにありますが、小学校に関する歴史資料館は台湾でもほとんどないと思います。その意味では、貴重な歴史施設だと言えるでしょう。

滬尾小學校禮堂

住所:新北市淡水區新生街30巷28號
開館時間:9:30~17:00(土日~18:00、無休、ただし毎月第一月曜日は休み)

さいごに

いかがでしたか。頑張れば歩いて回れるエリアに集中する日本統治時代の日式建築群。いずれも、紅毛城や漁人碼頭など、数多くの有名な観光スポットに負けずおらず魅力的な場所ばかりです。皆さんも、淡水を訪れる際は、日本が感じられるちょっとディープな見どころにも足を運んでくださいね。

 

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