【淡水 老街】重建街をゆったり散歩!

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1.淡水の古い通りを歩いてみよう~まずは伝統市場にごあいさつ

淡水で有名なスポットといえば、誰でも思い浮かぶのが淡水老街でしょう。一般的に淡水老街と言われるのは、淡水駅前から延びる公明街から中正路に至るにぎやかな通りのことを指しますが、この有名な通りは、あまり古さを感じさせないと思いませんか?食べ歩きをしたり、お土産を買ったりしながら楽しむにはもってこいの通りですが、レトロを感じさせる建物や見どころはほとんど見かけません。

実は淡水には、ひそかに「本当の老街」と呼ばれる通りがあるんです。それが重建街です。重建街は、200年以上の歴史を持つ古い通りで、日本統治時代までは商業も栄え、文化人も多く住む大変にぎやかな通りだったそうです。大きな道路が開通してから、この通りは次第に寂れていきましたが、かつての風情を残す通りの風景は、いまだに多くの人々を引き付けています。

今回はまず、伝統市場が残る清水街から歩いていき、沿線の見どころを見ていきたいと思います。MRT淡水駅から中山路を北上し、最初の信号を左に折れると、昔ながらの風情を感じさせる狭い路地があります。ここが、伝統市場である淡水市場がある清水街に入ります。緩いカーブに沿ってぎっしりと商店が立ち並び、連日、午前中は買い物客で大賑わい。伝統的な市場の雰囲気を楽しもうと、台北から観光客も訪れます。

2.ひっそりと息づくもう一つの龍山寺

龍山寺といえば、台北市萬華区にあるものが圧倒的に有名ですね。ところが龍山寺というお寺は台湾に5箇所あるのですが、そのうちもっとも新しい龍山寺が淡水にあります。とはいえ、創建は1858年。清代末期からこの地で信仰を集め、現在では国家三級古蹟に指定される名刹です。

でも、訪れる人はあまり多くなく、観光客の姿も滅多に見かけません。何しろ、淡水市場を曲がった路地裏にお寺があるのですから、見つけるのも簡単ではありません。そのため、お寺を訪れてもいつも静か。落ち着いた気持ちで参拝できます。淡水の宗教施設としては福佑宮が一番有名ですが、龍山寺を訪れて、淡水「新」老街の喧騒を忘れるのもいいですよ。

淡水龍山寺

住所:新北市淡水區中山路95巷22號
開館時間:5:00~20:00(原則無休)

3.通りの名前の由来になっている地元の廟

伝統市場が終わったところで、坂道が始まります。坂道の途中でかなり立派な廟が待ち構えています。こちらが、淡水清水巌。日本統治時代に創建された比較的新しい廟ですが、風格はバッチリ。この辺りを散策する観光客も立ち寄って参拝していきます。清水街の「清水」もこの廟の名前にちなんでいるのだそうです。この廟の脇にある細い路地を通り抜けると、今回のメインである重建街に入ります。

淡水清水巌

住所:新北市淡水區清水街87號
開館時間:4:30~21:30(原則無休)

4.坂を登れば重建街が見えてくる~古い通りに残るこだわりの雑貨店

清水巌の細い裏道を抜けると、別の狭い通りに出ます。これが重建街です。ここからさらに坂道を上がっていきます。すると、蔦の葉に覆われ、隠れるように存在している一軒のお店があります。こちらが「香草街屋」です。築90年近くの古い建物をリノベして、素敵な雑貨店として観光客にも喜ばれています。地元産の商品を積極的に販売していて、ほかでは見かけないオリジナルの品物に出会えるかもしれませんね。

香草街屋

住所:新北市淡水區重建街14號
営業時間:12:00~18:00(月曜から木曜は休業、金曜は10:00~15:00)

5.老街の象徴にふさわしいレトロカフェに出会う

坂道を上がりきる手前右手に、とても趣のある古い建物があります。ここが淡水でもかなり有名なレトロカフェ「九崁28」です。100年以上の歴史を持つ古い建物をカフェとしてよみがえらせたお店なのですが、ここはとても雰囲気が良いです。廃屋同然だった建物を、今のオーナーさんが丁寧に修復。現代風なアレンジをあまり加えず、昔の雰囲気を良く残した趣あるカフェになっています。2階のテラス席からは、淡水河と対岸の観音山も見えます。なんと今時クーラーがないお店なのですが、自然の風が心地よく吹き抜けるので、思った以上に快適に過ごせます。

ここは、淡水屈指のインスタ映えスポットになっているようで、ときどき団体の貸し切り利用が入るようです。FBページをチェックして、実際に行く前日あたりにメッセンジャーで営業の有無を確認して事前予約しておくのがおススメです。

九崁28

住所:新北市淡水區重建街28號
営業時間:14:30ごろ~20:00ごろ(不定休→FBメッセンジャーにて事前予約をお勧めします)

6.重建街の新しい風~個性派書店にも寄ってみよう

重建街にあるのは、カフェや雑貨店だけではありません。個性的な書店が昨年開店しました。それが爬上坡 好書室(Up Hill Bookshop)です。この店は、台湾でよく見かける一般の書店ではありません。よく独立系書店と呼ばれるのですが、書店の方が自分の好みやセンスに基づいてセレクトした本が主に売られている個性派の書店なんです。

「爬上坡」では、絵本や日本の作家の本が特に目立ちます。オーナーさんは日本の作家が大好きで、特に西加奈子がお気に入りとのこと。古いところでは、向田邦子の本もありました。その他にも、イラン映画の本など個性的な本がたくさんあって、お気に入りの一冊に出会えるかもしれません。

爬上坡 好書室 (Up Hill Bookshop)

住所:新北市淡水區重建街60號
営業時間:11:00~20:00(火曜定休、土曜日は12:00~)

7.レンガ造りの建物が残る街並み

爬上坡を出て、さらに通りを歩いていきます。途中、漁人碼頭へ向かう中正路を横切り、さらに坂を上がっていきます。この辺りは、商店も少なく、道行く人もあまり見かけないのですが、ところどころにレンガ造りの古い建物が残っており、とても雰囲気が良いです。

8.重建街のゴールは「バインミー」屋さん?!

さらに歩いていくと、再びにぎやかな中山路に合流します。ここで重建街のさんぽは終了。この合流点に最近、ベトナムの代表的な料理「バインミー」のお店があります。近年の台湾は、ベトナム料理店が少しずつ増えてきて、結構メジャーな存在になってきました。ここ淡水でも、東南アジア系の食堂をちらほら見かけるようになり、とうとうバインミーの小吃まで登場するまでになりました。このお店のバインミーはとても大きくて、味も抜群。散歩の終わりにここでバインミーを買って、川べりのベンチまで戻って食べるのも良いと思います。

虹琛越南法国麺包

住所:新北市淡水區重建街225-1號
営業時間:7:00~14:00 16:00~19:00(原則無休)

さいごに

いかがでしたか。淡水の栄枯盛衰を長い間見つめてきた重建街。週末ともなると、懐かしい風情を求めて観光客が訪れますが、「新」老街とは異なり、大混雑でごった返すことはありません。淡水で歴史を感じたければ、ぜひ重建街にも足を運んでみてください。(写真は、虹琛で買ったバインミー)

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