【 新北市金山 / 台北 金山 / 金包里老街 / 金山廟口金包里鴨肉 / 金山芋圓王・總店 / 金山紅・紅地瓜乳酪蛋糕専売店 / 舊金山総督温泉 / 好客咖啡館 / 福徳生活 】
目次
はじめに~グルメも温泉ファンも満足の町・金山
台北から比較的近い温泉地として有名なのは、北投や烏來ですが。その次くらいに有名なのが新北市の金山です。台北から北上して北海岸に面した人口約2万人の小さな町ですが、見どころや特産物がいっぱいある、なかなか面白い町なんです。高速バスで台北から約1時間半。今回は、台北からも気軽に行ける素朴な観光地・金山の魅力を探っていきたいと思います。(トップ写真は、週末には人であふれる金包里老街。2枚目の写真は、老街エリアの新しいカフェ「福徳生活」)
1.老街を歩いてみよう 老街のおすすめ店その1「金山廟口金包里鴨肉」
金山のかつての呼び名は「金包里」。この名前は、今も老街の名前として残っています。「金包里老街」は、こじんまりとした老街ですが、特産のさつまいもを使ったお土産などを売る商店が軒を連ね、週末ともなると大変な賑わいになります。
この老街で、もっとも目を引く食堂が「金山廟口金包里鴨肉」です。台湾各地には鴨肉が食べられる小吃はたくさんありますが、ここは廟の中セルフサービスの注文コーナーがあり、少し離れた食事場所まで自分で料理を運んで行き、食べるというかなりの個性派のお店です。まるでおいしいカフェテリアで行列を作るかのように順番待ちをすると、それだけでワクワクしてきますね。
食事コーナーに着いたら、早速、注文した(自分で運んできた)鴨肉と炒麵を頂きます。分量がそこまで多くないので、一人で一品+炒麵等を楽しむことも可能ですが、できれば数人でいろいろな料理を試した方がより楽しいと思います。
金山廟口金包里鴨肉
住所:新北市金山區金包里街104號
営業時間:9:30~18:00(土日は9:00~18:00、無休)
老街のおすすめ店その2「金山芋圓王」
金山の特産物といえば、何といっても地瓜(さつまいも)です。ただし、日本のさつまいもとは少し違って、中は黄色っぽく、味もやや淡白な感じ。その分、いろいろな料理の応用されているようです。金山に来たら、さつまいもに関するスイーツをぜひ試してみましょう。
もっとも有名なスイーツ屋さんは、「金山芋圓王」です。看板商品の「芋圓仙草奶凍」は、ごろんとした芋圓などの具材がたっぷり入っていて、そこに仙草にミルクを混ぜたものをかければ出来上がり。この商品は、はっきりって1回の食事並みに腹いっぱいになります。食べ歩きの途中に、ここで「芋圓仙草奶凍」を食べてしまうと、そのあとはしばらく他のスイーツを食べられなくなるので、ご注意ください(笑)
金山芋圓王・總店
住所:新北市金山區民生路204號
営業時間:10:00~18:00(無休、土日は~19:00)
老街のおすすめ店その3「金山紅・紅地瓜乳酪蛋糕専売店 」
さつまいもスイーツの老舗が「金山芋圓王」なら、期待のニューフェイスと言えるのが、こちらのスイーツショップ「金山紅」です。老街の中心部にあるこのお店では、新しいタイプの芋スイーツをたくさん販売しています。私が今回トライしたのは、紅いもモンブランソフトクリームです。きれいな紫色をした紅いもモンブランがソフトクリームの上に載っており、可愛らしいトッピングも見えます。まだ新しいお店ですが、平日にもかかわらず、続々とお客さんがやってきました。週末になると行列ができる賑わいになりそうですね。
伝統的な芋圓は食べたことがある、という方も、このような新しい芋スイーツにトライしてみてはいかがでしょうか。
金山紅・紅地瓜乳酪蛋糕専売店
住所:新北市金山區金包里街40號
営業時間:10:00~19:00(無休、土日は~20:00)
2.海が見える温泉に入ろう
金山のもう一つの魅力は、温泉です。北投や烏來ほどは有名ではありませんが、温泉リゾートホテルもあり、泊りがけで遊びに来ることもできます。その一方で、日帰り温泉も充実。今回私が訪れたのは、金山の温泉の中でも古い歴史を持つ「舊金山総督温泉」です。
ここは、1938年に台湾総督府の招待所(現在の迎賓館)の温泉施設として建てられたもので、戦後、国民党軍に接収された後は次第に荒れていた時期もあったのですが、2000年に建物が修復されてからは、再び一般客が利用できる温泉として親しまれています。
建物は増築されていますが、エントランス部分などは古い洋風建築の姿が残され、日本統治時代の雰囲気を感じることができます。ここではぜひ、4階の露天風呂に入ってみましょう。露天風呂からは、金山の田園風景や海岸を眺めることができ、温泉に入りながら素晴らしい景色を堪能することができます。2階のカフェ・レストランコーナーでは、本格的な食事からアフタムーンティーまでいろいろ楽しめるようです。
老街から徒歩10分くらいかかりますが、田舎道をのんびり歩くので、おさんぽ気分で温泉まで足を延ばしてみて下さい。
舊金山総督温泉
住所:新北市金山區民生路196號
営業時間:9:00~23:00(水曜木曜定休)
(露天風呂は、大人一人平日330元、休日380元)
3.金山にもある、とても素敵な隠れ家カフェ
金山にも、素敵なカフェが何軒もあります。その中で、個人的にお勧めなのが「好客咖啡館」です。こちらのカフェは、老街から徒歩10分弱歩いた住宅街の一角にありますが、奥まったところにあるので、近くの大きな道にある案内板を頼りに、お店まで行くことになります。
このカフェは、古い三合院のレンガ造りの建物の中にあります。店内はちょっとしたログハウスのようになっていますが、コーラの空き缶(これがものすごい数で必見です!)などさまざまなコレクションで店内が埋め尽くされ、オーナーさんの遊び心が感じられる、楽しい雰囲気のお店です。
外部からは気づきにくい場所にあるのですが、地元の常連さんに混じって、明らかに旅行客と思われるお客さんも結構いますね。最近は、旅先で質の高いカフェを探して訪れる人が増えているのですが、ここも人気が出ているようです。
好客咖啡館
住所:新北市金山區仁愛路45之1號
営業時間:12:00~18:00(木曜定休)
3-2.老街エリアにも良いカフェがあります
せっかくだから、老街付近のカフェに行きたい、という方はこちらの「福徳生活」がおすすめです。金包里老街から一本細い道を進むとすぐに、レトロな建物を改造したおしゃれなカフェ・スイーツショップが見えてきます。ここが「福徳生活」。客席は2階にあるのですが、古い建物なので、広々した屋根裏のような雰囲気が面白いです。
ここでは、コーヒーなどのドリンクのほかに、地元特産の地瓜を使ったスイーツにもトライしてみましょう。私がいただいたのは、写真の「スイートポテト」です。これは、110元だったのですが、なんと1個ではなく2個で110元だったんです!芋菓子は概してお腹にたまりやすいのですが、こちらのスイートポテトも、それだけで満腹になれるボリュームでした。この他にも、数多くの芋スイーツがあるので、お気に入りのものを楽しんでくださいね。
福徳生活
住所:新北市金山區福徳街14號
営業時間:11:00~19:00(無休)
さいごに(台北からのアクセス情報)
いかがでしたか。小さな町の中に、さまざまな魅力がたっぷり詰まっていて、台北からの日帰り旅行先としてはかなりおすすめできます。台北から國光客運のバスで行けば、乗り換えなしで金山まで行けるのでとても便利。台北へ帰る頃には、お腹がはち切れそうになっているかも知れません。温泉体験と組み合わせて、金山で楽しい休日を過ごしてください、
台北からのアクセスは以下の2パターンです。
1)台北駅の國光客運バス「台北車站」バス停から1815番の金山青年中心行きに乗り、金山バス停で下車。約1時間30分。
2)台北駅前の「台北車站(公園路)」から1717番の皇家客運バスで陽明山を経由して金山區公所バス停で下車。約1時間30分。
本数は1)の方が多いです。途中山越えの景色を楽しみたい方は2)もおすすめです。
(最後の写真は、「金山廟口金包里鴨肉」の注文コーナーが入居している、金山の金包里廣安宮)
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