【台湾東海岸のバス旅 第3弾】成功から台東までの出会いが楽しい道のり

台東 成功

台東 バス / 台東 成功 / 行動者咖啡 / 東河包子 / 新東糖廠文化園區 / 都蘭有意思 Parod Cafe / 小野柳 】

はじめに

1月に訪れた、花蓮から台東の海岸線の旅。今回は、成功の町からゴールの台東までの道のりを紹介します。町ごとに個性があり、魅力ある観光地やショップがたくさんある花東海岸エリア。今回は、どんなお店や人に出会えるでしょうか。(トップ写真は、成功漁港の風景)

1.成功の町に戻ってきた若者が開いたカフェ~行動者咖啡

成功の町にある個性的なカフェは、「眺港cafe」だけではありません。成功の宿に泊まり、翌朝、朝カフェを楽しもうと町を散策すると、一軒のカフェを見つけました。それが「行動者咖啡」です。このカフェ、なぜか隣の車両修理店と一体化しているのですが、気にせず中に入ってみましょう。開店後間もない時間とあって、他のお客さんはいない様子。ここでも、お店のオーナーさんと話が盛り上がりました。

故郷に戻りお店を開く若者にエールを送りたい

まだ若いオーナーさんは、いったんは都会に出たものの、思うところあって故郷・成功に戻り、カフェを開くことを決意したのだそうです。此方のお店も、手沖咖啡が中心。メニューを見ると、ここでも台東コーヒーの名前が!しかも、どうやら産地は他のお店と違うようで、またまた地元の個性的なコーヒーを楽しむことができました。

ちなみに、隣の修理工場は、オーナーのお父さんが経営するお店だそう。家族のもとに帰ってきて、親子で助け合って故郷で起業するなんて、とても素敵だなと思いました。

行動者咖啡

住所:台東縣成功鎮中山路114號
営業時間:10:00~18:00(金土日のみ営業)

2.台湾国内でも超有名!東河包子はおいしい?

朝からカフェで話し込んでしまいましたが、バスの時間が来ました。今度は、大都市から遠く離れた小さな集落で大人気の包子店に立ち寄ってみます。

東河包子」は、花蓮から台東の海岸線エリアで、最も有名な飲食店でしょう。東河の集落は、とても小さいのですが、お店はかなり大きいですね。東河包子は、1998年の開店から人気を伸ばし、今では2代目の大型店舗で、次々とやってくる団体観光客にも対応できるようになっています。私は平日の午前中に訪れたので、幸いお店はそれほど混んでいませんでした。いろいろな味の包子があるようなのですが、今回は「豚肉」「酸菜」「ゴマ」の3種類を購入。食べ比べ大会となりました。どれもなかなかのおいしさだったのですが、強いて一番をつけるなら「ゴマ」でしょうか。他にも気になる味の包子があったので、次回訪れるときは、そちらも挑戦してみたいですね。

同じような3軒の包子店が競合?

ちなみにこの「東河包子」、実は東河の集落に3軒あるんです!一番大きいお店が「東河包子」、創業が一番古いのが「纏記舊街東河包子」、一番小さい店舗の「東河黄記包子」です。名店の競合店ができるのは台湾では珍しいことではありませんが、小さな集落に3店舗もあるのにはさすがに驚かされます。どれも評判が良いので、各店の包子を食べ比べてみるのも良いでしょう。

東河包子

住所:台東縣東河鄕南東河15鄰420號
営業時間:6:00~18:00(無休)

3.都蘭で製糖工場の跡を見る

東河からバスでさらに南下します。今度は、都蘭の町に着きました。この町には、日本統治時代に建設された製糖工場の跡地が残されています。現在では、「都蘭紅糖文化園區」と銘打って、日本統治時代の木造の事務室や、戦後建てられた古い工場がショップやカフェ、アートスペースなどになっており、週末になるとイベントも開かれるそうです。

他の製糖工場跡の文化園区は、概して商売っ気が強く、お土産販売のための施設ですか?と思いたくなる所も多いのですが、こちらはカフェやドリンクショップが静かに営業していて、あとはアート工房のお土産が多少販売されているだけ。かつて盛んだった製糖業の歴史に静かに思いを馳せるのはなかなか良い場所ではないかと思います。

都蘭紅糖(新東糖廠)文化園區

住所:台東縣東河鄕61號
開館時間:8:30~18:00(無休、土曜のみ~20;00)

4.都蘭の町でアメリカの田舎にあるようなカフェを発見

都蘭の製糖文化園区のすぐ近くに、かなり個性的で面白いカフェがあります。お店の名前は「都蘭有意思 Parod Cafe」といいます。”Parod”とは阿美族のことばで「かまど」の意味があるそうです。ちょっとほっこりするネーミングですね。

お店も正面には、上の方にバスが刺さっているように見えます。意表を突くデザインで目を引くお店ですが、店内はアメリカの60年代辺りを思い起こさせる、ちょっと懐かしい雰囲気。台湾では、昔のアメリカの雰囲気を取り入れたカフェは案外少ないので、なかなか面白いと思いました。

気さくなオーナーのもとに国際色豊かなお客さんが集まる

お店のオーナーさんはとても気さくな方で、都蘭の話がいろいろ聞けます。お店には、欧米人の姿もちらほら見かけます。そう、都蘭は、サーフィンのメッカ。欧米を含めた世界各地からサーファーたちが集まっているんですね。そのせいか、都蘭の町は、ちょっと国際色が豊かな感じがします。おしゃれなお店も点在していて、とても楽しそうですね。この町も、改めてゆっくり訪れたい町になりました。

都蘭有意思 Parod Cafe

住所:台東縣東河鄕114號
営業時間:10:00~17:00(金土日のみ営業)

5.岩石の奇観が楽しめる小野柳で観光をフィニッシュ!

楽しかった、台湾東海岸のバス旅も、いよいよ終盤になってきました。この旅で最後に訪れた見どころが「小野柳」です。ここは、台北郊外にある、クィーンズヘッド(女王頭)で有名な「野柳」のミニバージョンという位置づけだそうで、観光バスは必ず立ち寄るスポットになっています。

バス停から遊歩道を通って海の方に出ると、不思議な岩石の地形がずっと続いて、見ていても飽きません。遊歩道から、岩石の方に歩いていくこともできるので、間近で岩石の奇観を満喫してください。

甘さたっぷりの釈迦頭アイスで疲れをいやす

岩石見物を終え、土産物やアイスなどを売っている売店街にやってきたら、珍しい「釈迦頭」のアイスが売られていました。釈迦頭は、別名「シュガーアップル」とも言われる、甘い果物ですが、アイスのフレーバーとしてはなかなか良いですね。少し強めの甘さがアイスによくマッチしていました。長旅で体はかなり疲れていたと思いますが、甘いアイスでかなり元気を取り戻しました。

小野柳 (富岡地質公園)

住所:台東縣台東市松江路一段500號
開館時間:8:30~17:00(無休)

小野柳からは、台東の市街地や鉄道駅までバスの本数が多くなります。次第に民家が増えて、台鉄の台東駅に到着しました。今回は、のんびり旅をしたのでまる3日かかりましたが、途中下車するスポットを絞れば、まる2日でかなり楽しむことができます。都会の疲れをいやしに、一度ならず二度、三度と訪れてほしい台湾東海岸。少し長い日程が取れる方はぜひ足を伸ばしてみて下さい。

 

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