【 台湾 台中 / 旧台中駅 – Mamonaku Cafe – 光華小賣所 / 綠空商店懐舊咖啡廳 / 國家漫畫博物館 NTMC 】
目次
はじめに~台中は面白いスポットの宝庫です
台湾中部最大の都市・台中。最近では、この町を訪れる観光客も増えてきました。特に人気があるのは台鉄台中駅前の「宮原眼科」と、高鐵台中駅からバスで行けるレインボービレッジ「彩虹眷村」。それ以外にも、台湾のウユニ塩湖とも呼ばれる「高美湿地」も人気がありますね。でも、台中のお勧めスポットはそれだけではありません。これ以外にもとても個性的なスポットもたくさんあります。今回は、魅力があるだけでなく、話のタネとしてもなかなか面白い台中の見どころを、3ヶ所紹介したいと思います。どれも、台鉄台中駅から徒歩で行けるので、台中旅行の際は、ぜひ立ち寄ってみて下さい。(トップ写真は、「Mamonaku Cafe」)
1.旧台中駅に列車カフェができた?!
台鉄の台中駅。高架化され、新しい駅舎ができて、台中駅周辺は以前よりも賑わいを増しています。その一方で、駅前の一角には旧台中駅舎も残され、レトロな雰囲気を醸し出しています。旧駅舎エリアには、古い線路やホーム、列車などが残されているのですが、古い列車たちが、いろいろなショップへと様変わりしているんです。
列車カフェでちょっと一息
このエリアの一角に、まるでかつての食堂車のような雰囲気を残す列車カフェがオープンしました。それが「Mamonaku Cafe」です。かつての台鉄を走っていた客車を改造し、カウンターを設置して、まるで昔日本にもあったビュッフェカーのような趣です。さらに、座席部分の多くは。カフェの座席に改造され、カウンターで注文したケーキやドリンクを車内(?)で楽しむことができます。車内には、台湾の鉄道に関するグッズや地図・ポスターなどが所狭しと飾られ、本物の鉄道でカフェやスイーツを楽しんでいる気分になれます。
Mamonaku Cafe
住所:台中市東區台湾大道1號台中駅D月台
営業時間:13:00~18:00(火曜定休)
列車カフェだけではない!持ち帰り専用のドリンクショップカーもあります
その他にも、鉄道に関するグッズや台湾のお土産などが買える車両、持ち帰りのドリンクっを販売する車両、さらには観葉植物を販売する車両など、旧台中駅で保存されている鉄道車両を改造したお店を巡るだけで、何時間も過ごせそうです。
昔の台湾を知っている方なら、この車両を見ると懐かしくなるかもしれませんが、この銀色のボディーの車両は、かつて台湾でたくさん走っていた「光華號」の車両なんです。実は、私もこの車両は現役時代には乗ったことがなく、このような保存車両の中に入って、かつての栄華を想像しているだけなのですが。。。
こちらは、持ち帰り専用で、比較的長時間営業しています。列車の窓を改造した窓口でドリンクを注文するのもまた面白い経験になると思います。
光華小賣所
住所:上記と同じ
営業時間:11:00~20:00(土日~20:30、無休)
2.そこはまるで昭和の駄菓子屋?!不思議な街角食堂を訪れてみた
台中駅鉄道文化園区から高架沿いに歩いて10分ほど。遊歩道が終わった街角の一角に昭和の駄菓子屋さんのような雰囲気の小さな食堂を見つけました。それが「綠空商店-懐舊咖啡廳」です。
台中駅付近の台湾鉄道の線路が高架化され、高架の下にひっそりと息づく小さなお店なのですが、近づいてみるとちょっと雰囲気が他の店と違います。このお店は、日本で言えば昭和時代の雰囲気を思いきり楽しめるようになっているんです。
店内は狭く、飲食スペースは数席しかありません。それよりも、昭和時代に日本でよく見かけたおもちゃやグッズ、その他の品物が数えきれなくらい展示されているんです。私もバリバリ昭和の人間なので、「あれも知ってる!」「これも見たことある!」の連続で、いきなり大興奮です。
ジャンクなメニューがたまらない!
それでは、何か注文してみましょう。今回注文したのは「チーズがたっぷりかかったビッグホットドッグ」と「レモンコーラ・アイスキャンディー入り」です。ちょっと体に悪そうな組み合わせのような気もしますが、たまにはこんなジャンクフード・ドリンクを楽しむのもありかも知れませんよ。
店内にはなぜか、ブラウン管のテレビがあり、なんと昔懐かしい「マリオブラザーズ」のゲームを楽しむことができます。オーナーは日本が大好きだそうで、日本の古いグッズを集めているのだそうです。日本人が訪れてもかなり楽しめると思いますよ。
綠空商店-懐舊咖啡廳
住所:台中市南區建國南路三段176號
営業時間:10:00~21:00(金12:00~22:00、土9:00~20:00、日9:00~21:00、月12:00~21:00)
→無休です
3.日本時代の官舎群が国立のマンガ博物館に?!
「綠空商店」から数分歩いた場所に、日本統治時代に建てられた官舎群があります。建物の数はかなり多く、これらがなんと「マンガ」の博物館として蘇りました。このエリアはかつて、日本統治時代の「台中刑務所官舎群」だったところです。以前は、エリアに隣接する武道場を中心に数棟の木造家屋がアート工房や茶店に活用されていましたが、一時的に閉鎖され、修復・整備作業が進められました。その結果、以前よりも多くの木造家屋が修復され、それらの多くが台湾最大のマンガに関する博物館の各ブランチとして活用されるようになりました。
日本時代の公共浴場が、マンガと風呂の融合施設に!
かなり面白いのは、こちらの五号室です。ここは、日本時代に刑務所職員用の公共浴場として使われていましたが、修復後は、公衆浴場文化とマンガとの融合空間を作る、という面白い試みがなされています。風呂場の中に漫画やアート作品がいろいろと配置され、とても不思議な気分になれますよ。台湾人にとっては、公共浴場は必ずしもなじみのある存在ではないので、新鮮な体験に感じられるのかもしれません。見学者も多かったです。
旧武道場もマンガづくし!
かつて武道場だった建物は一号室となり、日本や台湾のマンガに関する意欲的な展示が行われています。台湾でも、マンガの製作はかなり盛んで、作品もそれなりにあるのですが、日本発のマンガがあまりに多すぎて、ちょっと影が薄かった気がします。この博物館の展示を通じて、おもしろそうな台湾のマンガをいくつも知ることができました。
これ以外にも日本時代の木造家屋を活用した、多彩な展示が見られます。街歩きのついでにちょっと立ち寄ろうとすると、時間が足りなくなると思います。スケジュールに余裕がある方は3~4時間くらい確保するのがおすすめです。もし時間が余っても、喫茶コーナーもあるので、日本風情を感じながらひと休みすることもできますよ。
國家漫畫博物館 NTMC
住所:台中市西區林森路33號
開館時間:10:00~19:00(土日~20:00、火曜定休)
さいごに
いかがでしたか?なかなか個性的なラインナップでしたね。現存する建物や乗り物などを思い思いの発想で再活用する台湾。まだまだメジャーではないけれど、遊びごころ溢れる楽しい見どころは、一見の価値ありです。一味違った滞留旅行をしてみたいという方、ぜひこういったスポットも訪れてみて下さいね。(最後の写真は、國家漫畫博物館の展示)
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