【 台中 レトロ建築 / 一德洋樓 – 馨苑小料理北屯店 / 北屯新村ー台中市眷村文物館 / 台中放送局 / 宮原武熊宅邸 / 台中公園 – 湖心亭 】
目次
はじめに
みなさん、台湾のレトロスポットの宝庫と言えば、真っ先に挙げられるのは台南でしょう。けれども、日本統治時代以降の歴史を感じさせるレトロスポットに関しては、台中も負けてはいません。日本統治時代から本格的に開発が始まった台中の町は、あちこちに日本時代の建物や戦後のレトロ建築が数多く残されています。観光スポットやカフェ、レストランなどとして活用されているところも多く、それらを巡る台中さんぽも楽しいですよ。今回は、台中駅から北の方面に足を伸ばし、点在する歴史スポットを巡ってみたいと思います。
1.3つの建築様式を堪能できる歴史的な豪邸を訪ねよう
今回まず訪れたのが、一德洋樓です。ここは正式名称を「林懋陽故居」といい、1920年代に建てられたお屋敷です。敷地内には、当時としてはとても洒落ていた洋風建築だけでなく、閩南式の三合院をかたどった建物、さらには日本風の木造家屋もあり、1か所で3つの文化の建築物を見ることができます。一德の名前は、戦後、この地域に作られた眷村の名前から採ったそうです。2011年には歴史建築に指定され、4500萬元の費用をつぎ込んで修復されました。2017年には一般公開が始まり、見学が可能になります。
一德洋樓 (林懋陽故居)
住所:台中市北屯區文昌東十一街14巷1號
開館時間:9:00~18:00(日曜は~20:00、火曜定休)
豪華な台湾料理からアフタヌーンティー、そして素朴なアイスクリームまで、いろいろなものが味わえます
一德洋樓の魅力は建物だけではありません。グルメの楽しみも豊富。閩南式の建物の内部に作られた高級台湾料理店「馨苑小料理」、洋風建築の中でコーヒーやスイーツが楽しめる「漫漫喝茶館」、さらにはもっとお手軽にアイスクリームが食べられる屋台「翌日冰淇淋」が出ていることも。時間があえば、ぜひこれらのグルメも楽しんでほしいです。
【店舗情報】(住所は一德洋樓と同じ)
馨苑小料理北屯店
営業時間:11:30~20:30(無休)
漫漫喝茶館
営業時間:10:00~18:00(土日は~19:00、火曜定休)
2.眷村の暮らしを再現した眷村資料館はレトロ感満載!
台中市北部には、かつて空軍の高官家族が住んでいた眷村(外省人のための住宅団地)がありました。1960年に建設されたこの眷村は、徐々に老朽化が進み、住民は次々と転居していきましたが、この古い住宅街を歴史資料として修復・保存されたのが「台中市眷村文物館」です。眷村の名前は「北屯新村」。北屯はこの辺りの区の名前になっています。ここが2014年にリニューアルされ、眷村文物館として一般公開されるに至りました。
台湾人にとって懐かしい風景に出会えます
眷村は今から50年~60年くらい前に整備されたものが多く、戦後台湾の人々の暮らしを静かに見守ってきました。文物館の中にも、昔懐かしい品物がたくさん展示されているコーナーがあります。展示も充実しています。当時の暮らしぶりを再現した部屋や、空軍の歴史、眷村の保存活動の様子など、眷村を様々な角度から知ることができる貴重な施設です。お土産にもある雑貨コーナーやレストラン、軽食コーナーなどもあって、昔懐かしいメニューを楽しむこともできますよ。
北屯新村ー台中市眷村文物館
住所:台中市北屯區天祥街19號
開館時間:10:00~17:00(土日は~18:00、月曜定休)
3.日本時代の放送局の建物がとても美しい
眷村文物館から台中駅方面に南下すると、今度は、しっくな雰囲気の洋風建築に出会います。こちらは、旧台中放送局。1935年に建てられた、台湾で3局目の放送局です。住所の「電台街」は、この放送局が由来だそうです。レトロでちょっとおしゃれな外観が話題を呼び、よくドラマのロケ地にも利用されているようですよ。現在では、放送局としての役割を終え、2002年に歴史建築に指定。2015年に修復を終えて、一般公開されるようになりました。現在では、内部を見学できるほか、イベントスペースに使われることも多いようです。
台中放送局
住所:台中市北區電台街1號
開館時間:10:00~18:00(月曜定休)
館内のカフェ・レストランもかなり良い感じです
建物の中が比較的広い台中放送局。その一角が、カフェとして再利用されています。現在入居しているのは、「青蛙放送局 FROG RADIO CAFE」です。ここは、もともとイタリアンのシェフだったご主人が開いたお店で、ピザやメキシコ料理などが楽しめます。お店はご夫婦で切り盛りしていて、お二人ともとてもフレンドリー。台中のいろいろなお話が聞けるかもしれません。
青蛙放送局 FROG RADIO CAFE
住所は台中放送局とおなじ
営業時間:11:00~18:00(月曜火曜定休)
4.台中一の観光スポット「宮原眼科」の生みの親の邸宅に行こう
さて、台中で一番有名な観光スポットといえば、宮原眼科になるでしょう。けれども、宮原眼科を開設した医師についてはあまり知られていないと思います。その人の名は「宮原武熊」。宮原は、1874年に鹿児島県知覧で生まれ、眼科として様々な業績を残した後、1927年に台中市に宮原眼科医院を開業しました。彼は台中の地で、眼科としてだけでなく、政財界においても幅広く活躍する中、1933年には新しい住宅を建てました。これが後の「宮原武熊宅邸(旧台中市長公舎)」となります。
戦後、宮原が日本に引き上げると、この建物は長らく台中市長の公館として使われてきました。それが、2002年に歴史建築に指定され、内部が一般公開されるようになりました。2階部分は、宮原の台湾での足跡や彼にまつわる史料などが展示されています。
宮原武熊宅邸
住所:台中市北區雙十路一段125號
開館時間:7:00~19:00(無休)
あの、有名カフェチェーンもテナントに入っています!
また、建物の一角がリノベされて、地元産の食材を使ったレストラン「不老125號(125という数字は個々の建物の住所の数字です)」に加えて、大手カフェチェーン「Louisa Coffee」も入居。歴史施設の中で、リーズナブルにコーヒーがいただけます。宮原眼科へ行ったことがある方は、次回はぜひ宮原の邸宅にも足を運んでみて下さい。
Louisa Coffee 一中門市
住所:宮原武熊宅邸と同じ
営業時間:7:00~17:00(無休)
5.市民の憩いの場は日本統治時代にもう存在していた!
台湾は大都市にも、市民に愛されている素晴らしい公園がいくつもあります。台中で最も有名な公園は「台中公園」でしょう。この公園の歴史はかなり古く、創設は1903年。日本による統治が始まってから、都市計画の整備が進んだ台中では、早速都市公園の建設も始まりました。1908年には、公園の中央にある池の中央に「湖心亭」が完成。台中市民のシンボル的な存在となっていきました。今日に至るまで、市民が気軽に訪れられる公園となっています。
今回、はじめて湖心亭を訪れてみたのですが、周囲を囲む池の眺めはとても美しく、建物も古さを保ちつつもシンプルな雰囲気がとても良かったです。池の周囲にはさまざまな鳥や亀などが集まり、餌をあげる家族連れの姿も見られました。朝早くから夜遅くまで開いているので、違う時間帯にここを訪れ、静かに物思いにふけるのもいいかもしれません。
台中公園
住所:台中市北區雙十路一段65號
開館時間:24時間開いています
湖心亭
住所:台中市北區自由路二段湖心亭
開館時間:6:00~22:00
いかがでしたか?台中市の中心部には数多くの歴史スポットがあり、何度訪れても飽きることがありません。今回紹介した施設はすべて、比較的本数が多いバス路線の途中にあり、施設によっては、MRTや台鉄の駅から徒歩圏内のところもあります。飲食店が併設されている施設も多いので、散歩とグルメ体験をいっぺんに楽しめるのも良いですね。宮原眼科もレインボービレッジも訪れた、という方。ぜひこれらの記事も参考にして、また台中に遊びに来てください。
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