台北 ザ グランド ホテル〜圓山文化探訪の旅

ザ グランド ホテル

【 圓山大飯店 ( 円山大飯店 / ザ グランド ホテル ) / 圓山文創館 / 台北 ホテル

(日本語翻訳=Hiroyuki Shima)

圓山文化探訪の旅

圓山大飯店は、1952年宋美齡女史により設立されました。その壮麗で雄大な宮殿様式の設計は、世界に向けて東洋独特の芸術的な美意識を示しただけでなく、1967年には世界の10大ホテルに選ばれています。各国の国家元首や使節、政府要人、各界の著名人がこぞって宿泊するホテルであり、台北市を代表するランドマークの一つです。

しかし、ここで皆さんに紹介したいのは、そのような偉業、或いはきらびやかな宿泊施設・レストランレジャー施設ではありません。「圓山紅」として有名な漆塗りの14本の紅の柱でもありません。それは、伝統的な宿泊とレジャーを旨としたホテルであるだけではなく、文化の伝承に成功した新しい体験『圓山文化探訪の旅』です。

豪壮な宮廷のデザイン

このツアーは「大廳落地門」から始まり、途中「梅花藻井」→「大缸花」→「文化走廊」→「百年金龍」→「密道」→「貨布牆」→「圓山文創館ガイド」を紹介して進みます。

ツアーに参加する際には、リラックスした態度で臨むようお勧めします。そうすれば細心に準備されたツアーの内容を十分に楽しめるだけではなく、建物のあちらこちらに見られる祝福の徴を見つけることができます。これらの徴は「希望」の矢を「誠」の弓につがえて空に向けて放ったものが、最高点に達した後ホテルの各所に散らばったものです。「祝福」の意を込めて静かに行き去る旅人を見守っています。

これらの祝福は如意で構成される「事事如意」、五つの龍の玉とコウモリで作られる「五福臨門」、「威武荘厳」を表す獅子、「福」を象徴する灯篭、「平安」を隠喩する花台などがあります。さらに20万もの龍に守られている竜宮城、身体の中に龍を持っているあなたでなければ、この場所には入れないわけです。文字や言葉によらず、純粋にイメージによってのみ心の内を伝える表現様式、形に含みをもたせ、内側に誠を示す手法は、深い思想と学問を有していたからこそ実現できたのでしょう。

20万もの龍に守られた竜宮城

『エントランスドア』
ホテルの入口のすべての扉には「中華民国万歳」の6つの文字が隠されています。巧妙に「秘密の道」の神秘的な要素をデザインしています。建設された当時の時代背景が感じられ、現代の平和で反映している時代と比べると古人の言う「寧為太平犬,莫做亂離人」(戦乱の中で人であるよりも、平和な時代の犬の方が幸せだ)という言葉が思い浮かびます。

五福を祈願し、出世と富貴を望む

『梅花藻井』
エントランスホールの中央には梅の花を表した折り上げ天井があります。梅の中央では五匹の龍が一つの龍玉を取り巻いて、その外側にはコウモリが舞っています。これが「五福臨門」を表しています。天井内には周囲に23匹の龍、16羽の鳳凰がいて、「三」と同じ発音の「昇」を意味し出世を、「十六」は梅の花にかけて商売繁盛を表します。

福、禄、寿

エントランスホールの右にはサービスカウンターがあり、その上には「福、禄、寿」の文字があしらってあります。ここにやってくる宿泊客に、誰が人生は完璧でなくてはならないと言ったのか、必ずしもすべてがうまくゆくわけではないと伝えています。仮にこの三つが全てなかったとしても何も悔いることはありません。完璧を求めず、常に努力することで「内面を磨き」、「美しい外見を維持する」、これがよりよい人生のあり方です。

豪華な階段はまるでレッドカーペットを歩いているかのよう

エントランスホールの後ろにある階段は18段あり、周公興の礼の銅像が設置されています。その豪華さは言うまでもありません。階段を昇って二階に行くと、幸せな様子の灯篭が一組待っています。後ろを振り向くと体に幸福の気が満ちてくるのを、あなたも感じられるでしょう。

文化回廊で世界各国の元首や著名人に出会う

『文化の回廊』
二階に来ると、この施設の時間の流れを感じることができます。ここはもともと台湾神社のあった場所です。1945年に解体された後、圓山飯店と圓山聯誼会の施設となりました。ここにやってきた世界各国の元首や著名人を見ていると、その歴史が目の前で再現されているようです。ここで私は、イランのパーレビ国王の後ろで、ヨルダンのフセイン王子を見ながらアメリカのアイゼンハワー大統領が現れるのを待っています。ふと後ろを振り向くとサウジアラビアのファイサル国王と袖を触れ、ベトナムのグエン・カオ・キ首相とうなづき合っています。国際的大スターエリザベス・テイラーの美貌に魅了され、アランドロンの格好良さに酔いしれます。

もしガイドに声をかけられなかったら、イギリスのサッチャー首相と意見交換をしていたかもしれません。

百年金龍最も人気の撮影スポットです。お見逃しなく。

『百年金龍』
この金の龍は、もともと台湾神社に置かれていた銅の龍でした。圓山飯店に改築された際、特別に元のままの形で金龍レストランの前に置かれました。そして1987年に改修された際、24Kの金メッキを施されました。聞くところによると戦争の際に台湾神社も爆撃を受けましたが、この「銅龍」はなんの損傷も受けなかったそうです。注意して見ると、この金龍の爪は3つしかなく、伝統的な4つあるいは5つの爪の龍とは異なることが分かります。ガイドの説明によると、これは日本が昔中国と交流していた時の龍の爪が3つだったことによるそうです。
金の龍の上には八卦の形をした天窓があります。ここから太陽の光が差し込み金龍を照らし出すと、まるでこの龍の鼓動が感じられるようです。一気に天空に舞い戻り、雨を降らせ、台地に恵みをもたらす様子です。

ここは最も人気の撮影スポットです。お見逃しなく。

これが噂の西の秘密の抜道

『秘密の抜道』
これがこのコースの目玉、噂の秘密の抜道です。

これは戦争の際に国家元首が安全に避難できるように計画されたものとも、また緊急事態が起こった際に訪問客を迅速に避難させるものとも言われています。この抜道は多くのホテルの従業員もどこにあるのか知らないそうです。この曲がりくねった設計は、聞くところによると弾丸に打たれることを避ける意図があるそうです。このような噂がこの抜道に神秘的な雰囲気を与えています。

実のところ、これは圓山に計画された緊急避難動線です。圓山大飯店はこの様な施設のある唯一の世界的なホテルです。この地下道は東西両側にそれぞれ一本づつあり、東側の北安公園に通じるものは全長67m、西側の劍潭公園に通じるものは全長85mあります。現在解放されているものは西側のみです。秘密の抜道の内部は、まるで地下の洞窟のようですが、照明でとても明るくなっています。入り口には滑り台がありますが、見るだけで使うことはできません。ここも写真を撮るのにふさわしい場所です。

貨布の壁

『貨布の壁』
「貨布」とは、西漢末期に用いられた貨幣の一種で、金運の象徴とされています。そのため圓山大飯店が創立されたときに、この「貨布」の図形を使って客室の鍵をデザインしました。来訪した客人に金運をもたらすことを祈願しています。

客室の鍵がICカードシステムになったために、貨布の鍵はすでに引退しています。それで圓山飯店はこの引退した貨布を使って巨大な貨布の布の壁を作りました。エントランスホールの右側に設置され、人間と富の意義を象徴しています。

この様に見てくると、いったいどれほどの圓山の祝福を見つけることができるでしょう。このたくさんの祝福を持ち帰ることができれば、生活にどのような変化が訪れるでしょう。家に帰る途中『聖フランシスコの祈り』の一節が頭の中に浮かびました。「慰めを求めず、慰めを与える。人に理解されようとするのではなく、人を理解するよう努める。愛は求めるのではなく、全身全霊で与える。なぜなら、与えることによってのみ我々は得ることができるからです。」

圓山大飯店も多くの人に祝福を与えることで、人々の祝福を得ることができます。
生きているうちに、是非一度この圓山ガイド文化の旅にご参加ください。きっとこのことが分かるでしょう。

 

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