【 台北 本屋 / 台北 書店 / 独自系書店 / 青鳥 書店 / 森大青鳥書店 / 大安森林公園 / 蔡瑞珊 】
(日本語翻訳=GA)
目次
- 「二元的な枠組みの世界では“独自”か“非独自”、“主流”か“非主流”といったことが論じられるが、しかし私たちは書店として、こういった二元的な思考の枠組みを越えて自由の根本に立ち返り、未来への想像を自由自在に生み出すことができれば、と願う。」-青鳥書店
- 書店の光景
- “書店の中の映像詩”
- 「本屋は世界とつながる場所」
- 本は生活の一部
- 心を癒す空間
- クロスボーダー
- 本の企画会社
- A person is like a book with a unique story. But if you don’t open its cover, you can never experience the story.
- 森大青鳥書店
- その他の情報
「二元的な枠組みの世界では“独自”か“非独自”、“主流”か“非主流”といったことが論じられるが、しかし私たちは書店として、こういった二元的な思考の枠組みを越えて自由の根本に立ち返り、未来への想像を自由自在に生み出すことができれば、と願う。」-青鳥書店
大安森林公園にほど近い静かな場所に建つ森大青鳥書店は、2020年後半にオープンしたばかり。入口を入るとそこに漂っているのは、自然と都会のエコロジーをテーマとした心地よい雰囲気です。上に紹介した青鳥書店の理念の言葉には、書店の姿勢を表す深い意味が込められています。私はこれを次のように解釈してみました。「魂や五感による理性や現実の世界において、独自系書店という文化から社会のムーブメントを起こし、主流だとかマイノリティだとかいった人々の群れの垣根を超え、書籍媒体や文芸の分野に新しい波を形成したい…。」
書店の光景
階段を上り店内に足を踏み入れると、温かく静かな雰囲気に包まれた小さな空間に本の世界が広がっています。書店とは、私たちは心をより豊かにしてくれる存在です。この店内のデザインやテイストは、支配人の蔡瑞珊さんが心に持っていた理想の書店を再現したものです。
“書店の中の映像詩”
創業者の蔡さんは以前マスコミ業界で働いていた時に、映画監督の侯季然(ホウ・チーラン)氏とコラボして、『書店の中の映像詩』というドキュメンタリー作品をつくりました。この作品が蔡さんの人生の糧となり、彼女独自の書店スタイルが生まれたのです。かつて都会の生活に疲れ自分を見失った時期もあったそうですが、この温かみのある書店を創り出したのは、蔡さんが秘めた静かな粘り強さなのでしょう。この店は、誰もが立ち止まってゆったりとした時間を体験できる、そんな居場所を提供しています。昔に想いを馳せたり、新しいアイデアが芽生えたり、人との交流が生まれたり、そういった純粋な美しさを取り戻せる空間です。
「本屋は世界とつながる場所」
壁面書棚の上に書かれた言葉は、『なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか』(中国語訳書名『書店的逆襲』)」という本からの引用です。書棚を独自に設計し、お客さんが選びやすいように本のテーマや内容ごとに選書を陳列しています。並んでいるのは良書ばかりで、どの本を選んでも読み応えがありそうです。本との出会いというのは、一冊ごとに頭の中で壮大な旅をするようなものです。
本は生活の一部
本には、著者の日常が濃縮されており、また著者の人生の重みや時代の記憶が刻まれています。本の中にある本質が“泡”のように一つ一つ、読者一人一人の心の中に入り込んでふんわりとした泡へと変化し、骨や血へと浸透して理想的な生活や人生をつくりあげる因子となり、それが積み重なって多種多様な人生観が形成されていくのです。
心を癒す空間
ジャズの音色が流れる店内で、ゆっくりできそうな場所を見つけて座ります。本の香りを味わいながら、知性を磨き、心を豊かにする、そんな時間です。大きな窓の外には都会のオアシスのような大安森林公園が見えます。本の文字や言葉が頭の中へと飛び込んでくると、心の隙間が埋まっていくようです。
クロスボーダー
美味しい食べ物が人の垣根を越えられるように、心の糧としての本も、言語や思想の壁を越えることができます。人は読書により、現実の生活の束縛から逃れ、心配事を忘れて無我の境地に入り、本の中の世界に入り込むのです。同時にまた、著者と一対一で対話をして互いに理解を深めるだけではなく、より深層にある自分を発見し、読み終えた後には、全く新しい自分へと変貌していくことができます。
本の企画会社
森大青鳥書店は、以前ここにあった「真書軒」という書店を引き継ぎました。周辺にも屋内にも自然を感じられる環境で、本をテーマとして、自然と都市のエコロジーを探求しています。創業者の蔡さんはマスメディア出身という自身の経験を活かし、通常の書店とは異なる選書センスや企画手法を用いて、店内の美観のバランスや流動的な雰囲気を実現しています。「書店」というよりは、ライフスタイルを売る、本と生活と文化の創造を実現するお店です。
A person is like a book with a unique story. But if you don’t open its cover, you can never experience the story.
森大青鳥書店
所在地:台北市信義路三段59号2階(MRT大安森林公園駅6番出口近く)
電話:+886227556906
時間:10:00~18:00
その他の情報
https://www.facebook.com/theforestbigbleubook
https://www.books.com.tw/products/D020056333
https://www.books.com.tw/products/0010773326?sloc=main
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