【 屏東 カカオ / 屏東 可可 / 潮州鎮 / 泗林 / 可可芸術村 / 朝林宮 / 泗林衛生室 】
(日本語翻訳=Hiroyuki Shima)
これまで、屏東に来る観光客は、屏東の南端-墾丁 に直接向かうことが多く、屏東の中部の街にとどまる人は少なかったです。ここで紹介する潮州鎮は屏東県中部の街の1つです。台湾鉄道の配車基地が潮州に移されてから、潮州は台湾鉄道の西幹線の終着駅となりました。プユマ号に乗れば台北から潮州まで4時間で行くことができます。また、3号高速道路と88号バイパスを使えば、高雄から潮州まで車で30分しかかかりません。交通がとても便利になり、人々が屏東県中部の街に旅行したり訪ねたりしやすくなりました。
88号バイパスを降りてから、車で約5〜6分、省道台1線の8大森林楽園のそばに、長さ約1.2キロメートルの緑の”トンネル”があります。ここは多くの地元の人が愛するジョギングルートです。道路の両側は約500本のオリーブの街路樹となっており、枝葉がおい茂り、空からは木陰の下に日の光が差し込み、一年を通して快適な温度を保っています。緑のトンネルの外側から内側に入ると、体感温度は5度以上下がるでしょう。暑い南国屏東では、ちょうど良い屋外の避暑スペースです。
2014年、林務局は潮州鎮泗林の周辺にある約1000ヘクタールの台湾砂糖の農園跡地に造林を行い、「林後四林平地森林園区」を計画しました。この公園が開園した後、「泗林」というこの農業集落はだんだんと多くの人々に親しまれるようになりました。「泗林」は、林後・崁脚・三ヶ村の3つの集落からなり、大武山の麓の平野部に位置しています。潮州鎮の郊外で、日本統治時代には重要なサトウキビの栽培地であり、水源も豊富で、土壌も肥沃でした。長い間、この集落では農業生産に主として従事する住民が多く、この土地には何世代にも渡って多くの潮州人がすんでいました。集落住民の多くは農業で生計を立てていましたが、その人たちの文化的素養はとても豊かで、日本統治時代には、泗林には付近の村では唯一の公立学校があり、有能な人材を育て、たくさんの学者や人材を輩出していた。在地住民の多くは隠れた才能を持っていて、副業を営んで生活していました。例えば、仏具彫刻家を正業とし副業は木彫り作家であったり、牧師が正業で副業は画家であったりしています。とても面白い現象です。
廟は、地域の人々の信仰の中心であるだけでなく、その土地の風俗や民情、文化的な伝承や発展を観察する上でも重要な場所です。潮州の泗林にある「朝林宮」は、屏東県の三級古蹟と定められています。もとは地方の陳氏大家族の宗廟でしたが、1909年に陳氏家族が土地を提供して廟を建立しました。現在、廟の中には中壇元帥(三太子李平哪吒です)が祀られており、本堂の扁額の文字は「聡明正直」で、地方の信仰の特色を非常によく表しています。また、朝林宮の外壁の扉に刻まれている「共同倉庫」と「衆議公室」の文字は、日本統治時代の地方集落の発展と、寺院文化の伝承の歴史的な軌跡を示しています。
屏東は農業の盛んな県であり、かつて檳榔は地方の重要な換金作物でした。しかし、国民の健康意識の向上に伴い、檳榔の価格は年々下落しており、もともと檳榔を栽培して生計を立てていた農民たちは、代わりの作物を探さなくてはなりませんでした。2003年に屏東の農民は南米のカカオの樹を導入して試験栽培を行い、「屏東カカオ」の「黒金(カカオ豆)」時代を開きました。泗林でも多くの農民がカカオの樹を栽培しています。水保局台南支局の長年の指導の下、地方の青年は水保局青年Uターン計画を通じて、地方の行政機関と協力し、共同で泗林カカオ芸術村を推進しています。2021年9月には「泗林衛生室」の屏東カカオ専門店がオープンしました。これにより、「屏東カカオ」は多くの異なった姿を見せることができ、カカオ関連の食品・飲料およびお土産品の販売以外にも、食農体験、食農教育、芸術創作などを通して、より多くの人々が更に深く屏東カカオ産業を認識できるようになりました。
食事には、その土地の風土が一番反映されています。泗林の肉まんにはなぜ「滷」を追加するのでしょう? それは、店の主人がもともと出張の宴会料理の総料理長をしていたからです。ある時、宴会料理の滷肉を肉まんに入れてみたところ、好評で、滷肉包の新しい事業を始めました。伝統的な印象の硬くて乾燥した西洋のパンと違って、厚礼家の小琳師婦は、電気釜で蒸しただけでおいしく、とても柔らかな食感の西洋風パンを作ることができます。これは、地域のお年寄りの口と歯に配慮したための料理です。しかも全ての食パンは添加物を使っておらず、地元の親しい農家の耕作した収穫物だけを使用しています。食べ物はとてもシンプルなものですが、泗林地方の温かさに満ちています。
「屏東 カカオ」は四季を通じて収穫できます。泗林の小さな集落から1キロメートル以内で、農園から食卓までを体験することができます。また、大武山の麓にある自然の風景、集落のゆったりとした生活のペース、そして地方独特の人文的風景を見ると、「泗林」がどのようにして豊かな田園生活を享受できたのが分かります。もし、恒春半島とは異なる南国の風情を体験したいのであれば、1日または半日の泗林カカオ芸術村散策ツアーを計画することお勧めします。旅行プランの上で何らかのご希望があれば、インターネットで「泗林衛生室」またはフェイスブックのページを検索してお問い合わせください。
泗林衛生室
住所:屏東県潮州鎮通潮一巷2之7号
電話:08-7880669

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