【雲林県虎尾】隠れた歴史観光スポットを歩く

虎尾

【 雲林県 虎尾 / 虎尾糖廠日式宿舎群 / 虎尾驛 / 虎尾糖廠鐵橋 / 雲林布袋戯館 / 虎尾合同廳舎 / 雲林記憶Cool / 哲美系二手書店 / 虎珍堂菓寮店 】

はじめに

台湾中南部にある雲林県虎尾。雲林県の中では比較的大きな町ですが、観光で訪れる人はあまり多くありません。ですが、虎尾は日本統治時代に製糖産業で大きく発展した町で、町のあちこちに、日本統治時代以来の歴史の面影がたくさん残されています。そんな、隠れた魅力をたくさん持つ虎尾の町をのんびり歩いてみました。(写真は、虎尾の人気菓子店「虎珍堂」のかご入りスイーツセット)

1.虎尾に残る製糖産業関連の歴史遺産

虎尾の街が大きく発展したきっかけは、1896年に日本精糖(のちに大日本製糖)ができたこと。日本統治時代の製糖産業は、台湾経済を支える重要な柱の一つでした。そのため、工場建設とともに、付近にたくさんの職員住宅が建てられ、台湾人だけでなく日本人もたくさん住むようになったといいます。

その1~製糖会社社員宿舎跡

今でも操業を続けている台糖虎尾工場。そこに隣接するエリアには、かつて製糖会社の社員用宿舎がたくさん建てられ、今でも住む人のいなくなった木造家屋の廃屋が何軒も残されています。日中は近所の人々の散歩コースとしても親しまれているようですね。所長宿舎など数軒の建物は取り壊しを免れ、今も保存されています(残念ながら内部は非公開のようです)。

虎尾糖廠日式宿舎群

住所:雲林縣虎尾鎮民主五路付近
開館時間:24時間開放

その2~旧虎尾駅駅舎

現在では、郊外に高鐵(台湾新幹線)の雲林駅があるだけの虎尾ですが、かつてはこの虎尾駅を起点に、雲林県中部各地の町に鉄道路線が伸びていました。残念ながら、現在ではすべての路線が廃止となり、虎尾駅の駅舎は歴史建築に指定され、今でも保存されています。今では、地域のお年寄りの活動スペースになっているようで、片隅には地元のお土産品などがひっそりと販売されています。

実は虎尾ではまだ、現役のさとうきび運送の貨物鉄道が活躍しています。さとうきびの収穫時期になると、タイミングが良ければさとうきびをたくさん積んだ貨物列車を見られるかもしれません。

虎尾驛

住所:雲林縣虎尾鎮中山路10號
開館時間:9:00~18:00(原則無休)

その3~観光客にも大人気の撮影スポットになった虎尾鉄橋

虎尾から台鉄の斗南へとづついていた鉄道・斗南線。その名残である鉄橋が、今でも残されています。ここは台糖の工場のすぐ近くにあって、気軽に見学に行けます。川の向こう側まではかなり距離があるようで、渡り甲斐のある立派な橋になっています。観光客にも人気があるようで、ここで記念撮影をする人が結構いますよ。

虎尾糖廠鐵橋

住所:雲林縣虎尾鎮虎尾糖廠鐵橋
開館時間:24時間開放

2.日本統治時代の建物が現在でも大活躍

その1~役所の建物が台湾伝統劇の資料館に変身!

さて、虎尾の見どころは、製糖工場関連の施設ばかりではありません。日本統治時代の歴史建築が市街地の中心部にあります。まずは、町のど真ん中にある「雲林布袋戯館」を訪れてみましょう。こちらの建物は、1922年に建てられた「虎尾郡役所」がはじまりとされ、その後数回の増築が行われ、1937年に今のような姿になりました。戦後は、警察署などとして使われていましたが、歴史建築として保存されることとなり、現在では、台湾の伝統劇である「布袋戯」の資料館になっています。

布袋戯に興味がある人だけでなく、一般の人にとっても布袋戯の歴史や日本統治時代の貴重な建物に触れられる文化施設となっていて、イベントも盛んにおこなわれているようです。

雲林布袋戯館

住所:雲林縣虎尾鎮林森路一段498號
開館時間:10:00~18:00(月曜火曜定休)

その2~スタバ+誠品が仲良く同居!

雲林布袋戯館の向かい側に、高い塔を持つ古い建物があります。こちらは、日本統治時代に「虎尾合同庁舎」として建てられたもの。こちらも戦後は、さまざまな用途に使われていたのですが、向かいの郡役所と同じく歴史建築に指定されています。注目すべきなのは、建物の中に誠品書店とスターバックスの店舗が仲良く入居していること。庁舎の内部が比較的広かったからでしょう、台湾でも人気のあるショップが同じ歴史建築に入っている例は台湾でもほとんどないのではないでしょうか。

虎尾合同廳舎

住所:雲林縣虎尾鎮林森路一段491號
開館時間:
誠品書店虎尾店→11:00~19:30(無休)
星巴克虎尾門市→7:00~21:30(無休)

その3~日本時代の建物を使ったレトロなカフェ

虎尾にももちろん、レトロで素敵な雰囲気のカフェがあります。こちらの「雲林記憶Cool」は、日本統治時代に建てられた登記所の建物を修復してカフェにしたもの。戦前の役所の雰囲気をうまく生かしたレトロな店内でコーヒーを飲んでいると、まるで自分が製糖業が発展して活気があった頃の虎尾にいるような錯覚を覚えます。

雲林記憶Cool

住所:雲林縣虎尾鎮林森路一段501號
営業時間:9:30~18:00(月曜定休)

3.日本軍の飛行場が眷村に、そして文化活動の拠点に生まれ変わったエリアを歩く

虎尾の市街地から2kmほど離れた場所に、台湾各地で見られる眷村の一つ「建国一村」が残されています。一般的に眷村は、戦後に国民政府が外省人の軍人およびその家族のための住宅として台湾各地で整備した居住地区ですが、虎尾の建国一村は、日本統治時代にその起源がありました。

この一帯はもともと日本統治時代の1936年に、軍事飛行場・虎尾海軍航空隊の本拠地として開発された場所でした。そこに戦後、空軍関係の施設ができ、関係者がこの地に住むようになったそうです。今では、ここに住む人はほとんどいなくなりましたが、その代わりに、何軒もの飲食店が入居し(現在、すべて臨時休業中です)、古本屋なども店を開く文化活動の拠点として活用されるようになりました。廃墟を生かしたアート空間づくりも進んでおり、ちょっと個性的な歴史スポットとして楽しめるようになっています。

眷村の廃墟の中でひっそりと営業する古書店

この眷村の中に、一軒の廃墟を生かした古本屋さんがひっそりと営業しています。「哲美系二手書店」は、虎尾の市街地にも店舗を持つ古書店。現在は、眷村内のあちこちで工事が行われているため、土日を中心とした不定期営業になっているそうです。エリア内の整備が終われば、再び活気が戻ってくると思われる建国一村。虎尾の違った側面を学ぶには良い場所だと思います。

哲美系二手書店

住所:雲林縣虎尾鎮建国一村
営業時間:不定(月に何回か土日の午後に営業、詳細はFB等で確認してください)

さいごに~虎尾の町おこしにも熱心なスイーツ店、そしてアクセス紹介

虎尾駅のすぐ近くにある小さなスイーツ店「虎珍堂」。こちらは、さつまいもスイーツが看板商品のお店で、現在では、台湾国内で通信販売も行っています。こちらのレトロな建物は、70年前以上に建てられた洋服店を改造したもので、店内に入ると購入したスイーツやドリンクを2階の部屋で頂くことができます。この部屋の雰囲気が素敵。レトロな気分で、素朴なスイーツを楽しむことができます。

「虎珍堂」のオーナーさんは、お店の周辺の歴史スポットの整備にも協力しており、名所の観光案内版の製作などにかかわってきたそうです。このような地元の方々の協力のおかげで、台湾各地の歴史めぐりがより楽しくなっているのですね。本当にありがたいことです。

虎珍堂菓寮店

住所:雲林縣虎尾鎮中山路13號
営業時間:10:00~18:30(無休)

いかがでしたか?虎尾は、比較的小さな町ですが、懐かしさを感じる見どころがいっぱいあって、町歩きを存分に楽しめます。また、台鉄の駅から離れているのでアクセスが不便に見えますが、以下の方法で比較的簡単に訪れることができます。ぜひ、隠れた歴史観光スポット・虎尾にも足を運んでみて下さい。

→高鐵雲林駅から虎尾方面行バスに乗って15分程度

高鐵の駅前にバスターミナルがあり、そこから1時間に1~2本程度虎尾方面行きのバスが出発しています。バスがすぐ来ないときは、タクシーも便利。10分くらいで虎尾の市街地に行けますよ。(この他に、台鉄斗南駅からも本数は少ないですがバスが出ています)

 

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